今週のお題「コーヒー」
エロ絵を描くのに疲れてきたから寝てリセットしようと思ったけど眠気が全然来ないので、何か文字を書きたいなと思い、今まで使ったことのないはてなブログの『今週のお題』に手を出してみた。
コーヒーをテーマに一本の記事を書けるものなら書いてみろ、とのことなので、適当に書き殴っていこうと思う。
初っ端からアレだが、コーヒーをそこまで美味いと感じたことはない。
日常的に色々飲んでいて、あそこのアレが美味いとかあのブレンドはコクが深い、みたいなことが分かる人に話を聞いて飲みに行ったことが何度かあるけれど、あんまり分からなかった。
さすがに缶やインスタントと、挽きたてのコーヒーの違いは分かるが、コンビニと喫茶店のコーヒーの違いまでは分からない。いつからかは知らんがコンビニのコーヒーは今やどこもマシンのボタンを押せば、機械がその場で、自動で豆を挽いてくれるようになったから、同じ豆で作れば理論上全く差は生まれないハズで、当然といえば当然である。
もはや平均的男子すぎて詳細に述べるのも恥ずかしく面倒だが、僕は小学生の頃からコーヒーになんとなくカッコイイ、大人っぽいみたいな憧れを抱いていて、中学2年くらいの時にようやく砂糖やミルクを入れなくてもブラックで飲めるようになって以来、少しずつハマっていった。
雑貨屋で買った2000円くらいのコーヒーミルで、カルディで買ってきた適当な豆をコリコリ挽き、コーヒー好きの母親に振る舞い自分でも飲んだ。父親もたまに飲んでくれたが、カフェイン中毒のケでもあるのか、ボトルコーヒーの方が好きそうだった。
あまり覚えていないが、キリマンジャロ、ハワイコナ、ブラジル……みたいな種類があって、それぞれ一種類ずつ試していき、何種かブレンドして好みの味に近付けるみたいなことをした。本格的で楽しかったが、結局店で売ってある、最初からブレンドされて挽いてあるのを買った方が美味いし安いしラクだしで、すぐやる気を無くした。
たしかキリマンジャロは酸味が強く、ハワイコナはマイルドだが飲みごたえのある味わいだったと思う。他の豆のことはあまり覚えていないが、キリマンジャロが苦手でハワイコナが好みだったのだけは記憶している。
今でもたまにエロ系じゃない絵を描く時やパソコン作業が必要で集中したい時に喫茶店に行って作業をすることはあるが、その時のお供はコーヒーよりもタバコ。ちょっと脱線するけど、マジで『喫茶店』名乗ってんのにタバコ吸えない店は全部潰れてください。喫は喫煙の喫だろうが。
もちろんコーヒーも頼むが、あくまでもショバ代として金を払ってるだけで、大して飲みたくはない。高専から大学にかけて飲む機会が減って以来、あまりコーヒーが好きではなくなってしまったらしい。
最初のうちはブラックで飲んで、半分くらいに減ったらミルクを入れて飲む。こんなこと言うとケチくさいと思われるだろうが、作業のために喫茶店に入店しているわけだから、コーヒーと軽食で2時間粘りたいのだ。無くなり次第注いでくれるお冷を挟みつつ、チビチビ飲んで、途中からはぬるすぎてコクもクソもないただのぬるい苦水を啜ることになる。だから味変のためにメガトンミルクを残しておく必要があったんですね。
あぁそうか、書いてて気付いた。俺はたぶん喫茶店で作業をするようになって以来、冷めたまずいコーヒーを飲んでばっかいるからどんどんコーヒーが嫌いになっていってるんだ。
どっかで読んだが、そもそもコーヒーは提供されてからできるだけ早く飲みきった方がいいらしい。時間が経つにつれてどんどん風味が失われていくし、そもそもホットで美味いコーヒーは冷めたらまずい。アイスコーヒーだって氷が溶けたら薄くなって味のバランスが崩れる。
ホットで飲むにしてもアイスで飲むにしても、喫茶店で安く粘りたいがあまりに、時間をかけてまずくしたのをちびちびやってるから、その経験が蓄積されていってどんどん脳内で『コーヒー=まずい』になっていってるんだ。気付きたくなかった。
今度、作業とか抜きにして、普通にコーヒーを味わいに喫茶店に行ってみよう。そんで熱いうちに飲みきってみよう。もしかしたら多少認識が変わるかもしれない。
と、今後の人生の改善点が思いがけなく示されたところで、ここからは『フィクションの珈琲』の話をしていきたい。
「アニメや漫画、ゲームなどに出てくるコーヒーで、飲んでみたいと思ったものは?」と質問された時、多くの人が思い浮かべるのはジョジョ7部の『ジャイロのイタリアンコーヒー』ではないだろうか。
っていうかこれはまぁ、描写的に、日本人が日常的に飲んでいるコーヒーとはかけ離れた別物だろうから、飲んでみたいコーヒーっていう種子とは違ってくるかもしれないが。
コールタールみたいに真っ黒でドロドロで同じ量の砂糖を入れて飲む……想像がつくようでつかない。僕はチロルチョコのコーヒーヌガーを溶かしたみたいなのを想像するが、たぶん違うと思う。今度アニメやるって告知が出たばかりだし、コラボカフェとかやって、『正解』をお出ししてほしいものだ。
個人的には『ペルソナ5』の『ルブランコーヒー』も印象的。
主人公が居候している喫茶店・ルブランのコーヒー。もちろんコーヒー単体でも味や香りが気になるモノではあるのだが、ルブランのコーヒーは、『ルブランカレー』とセットで本領を発揮するのだ。
店主・佐倉惣治郎が、とある友人のアドバイスを受けて完成させた、コーヒーと最も相性のいいカレーのレシピ。屋根裏に住んでるゴミ、もとい主人公は、毎朝、そんな奇跡的相性(マリアージュ)のカレーとコーヒーを食べて学校に行く。
カレーやコーヒーがアップで写ったりはしないし、最近のFFみたいにえげつないポリゴン数で組まれた美麗モデルがあるわけでもないのに、キャラのリアクションや描写だけで腹が減る。
レシピが公開されていて、YouTubeのお料理系チャンネルで実際に作ってみた動画がいくつか上がっているのだが、どれもマジで美味そう。自炊すらリタイアした俺がスパイスからカレーを作るのとか一生無理だが、いつか食ってみたい。
他にも色々あるが、一旦ラスト。最後はこれ、『珈琲店タレーランの事件簿』に登場するバリスタ・美星の淹れるブレンド。
だいぶ昔に読んだからもはやどんな描写だったか覚えていないが、たしか、まろやかな味わいとか、コーヒー好きで喫茶店巡りが趣味の主人公が唸るほどコクが深い一品、とかの描写があったと思う。今は引っ越して手元にないので生憎確認ができない。
この小説は以前このブログでも軽く触れた、いわゆる『日常の謎』ミステリで、珈琲店タレーランで起こる様々なちょっとした不思議・事件を、美星がコーヒーミルをコリコリ挽きながら解き明かしていく一話完結型の短編集。
かなりシリーズが続いていて、今調べたところ既刊8巻。僕は3巻を呼んで少し微妙だった(3巻はこれまでとは違い、バリスタ大会の会場を舞台にした続き物)ため、そこでリタイアしてしまったのだが、長く愛されているシリーズだし面白かったので、気になった方は是非。
これまで紹介した2作では、コーヒーはあくまでもその場限りで物語を彩るサブアイテムだったが、本作は舞台が喫茶店ということもあり、常にコーヒーがそばにある。
本筋の謎解きに絡んでくることも多く、また作者自身もコーヒー好きで、ところどころに豆知識なども挟まれてくるのが読んでいて飽きを感じさせなかった……と思う。正直、本筋のストーリーすらぼんやりとしか覚えていないので、さっきからたしかこんな感じだったよな、だけで書いてます。すんません。
思えば僕の中学後半のコーヒーブームも、これを読んだのがキッカケなところがあるかもしれない。
三つほど、『フィクションの珈琲』を紹介してきたが、やはりいつでもこういったものを見た時読んだ時に想像する幻想の珈琲は、美味い。
バカ舌あるあるだと思うが、僕はテレビとかネットとかで紹介されている料理を、「これ美味いんだろうな〜」と思って食いに行って、「まぁ…美味いか…こんなもんか…」って気持ちで帰ってくるという経験が多い。
コーヒーに対しても、もはやブラックで飲めなかった小学生の頃に抱いていた幻想はとっくの昔にかき消えて、今となってはコーヒーを飲んでも美味いと思うどころかわざわざ感想を持つようなことすら少なくなってしまったが、いつまで経っても『想像上の珈琲』は美味いままだ。
フィクションの珈琲の香り、味。いつか体験してみたい。一杯でウン千円とかする高級コーヒーを飲んだら味わえるだろうか。
たぶん「まぁ…美味いか…こんなもんか…」で終わりだろう。バカ舌が。こんな感受性してるから生きててもパチンコ以外何も楽しくないんだろうが。
ボーッと書き殴っていたら、意外とスラスラ3000文字書けた。今日のところはこの辺で終わろうと思う。
ではまた。