インメルマン・ダンス

主に嫌いな物や腹立つ物について書いていきます。

【短編小説】造花とドーナツホール

昔描いて賞に応募したけど一次選考落ちでかすりもしなかったので、外部に載せんの禁止とか書いてた気がするけどさすがにもう時効だろってことでここに載せておきます。

結構長いので暇な時に読んでください。

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造花とドーナツホール

 


 午前3時。丈草(じょうそう)区郊外のショッピングモール、ライラックモール。

 閉店後、客も店員も全てが消え失せた真っ暗な建物内。ひとつの喫茶店を除いて、全ての店から光が消え失せた時間。

 闇の中で唯一、その店は、救いのような青い光を放っていた。私は、街灯に吸い寄せられる蛾のように、ふらふらと覚束無い足取りを自覚しながらその店の入口へと歩く。

 


 ――あれ。私、なんでここにいるんだっけ。

 


 朦朧とした思考が、煙草の煙みたいにふわりと浮かんで、消えていく。今はとにかく、この店に入らなくちゃいけない。何故だか分からないが、そんな思考が頭を支配している。

 私は、青い店の青い光の下、青い扉の、銀色のドアノブを下げて、扉を引いた。

 


「いらっしゃいませ。ようこそ、喫茶『バックドア』へ」

「…………」

「カウンターへどうぞ」

 


 入口に一番近い席から2番目、この店のマスターと思しき老齢の男性の正面席に腰掛ける。私の他に、客はいないようだ。

 全面暗めの青色に包まれたシックな店の雰囲気に合った、ウレタンのクッションのロッキングチェアは、心地よいが足が床につかなくて少し落ち着かない。

 


「ご注文はお決まりですか?」

「ブレンドで」

「かしこまりました」

 


 初めて行く喫茶店では、ブレンド、と言えば、基本的にその店のノーマルなホットコーヒーを出してくれる。17年と少し生きてきた私が身につけた、数少ない知識のひとつだった。

 注文を受けて、マスター(呼び名に困るから、この男性がマスターだと勝手に決め付けた)は、赤色の袋を開けて小さなコーヒーミルに豆を入れると、カリカリと回し始めた。

 大して客の入らなさそうな小さな店だし、そのサイズで事足りるのかな。カウンターに頬杖をつき、ミルを回すマスターの姿をぼんやりと眺めながら、そんな失礼なことを考えていた。

 豆を挽き終わり、マスターは粉微塵になったコーヒー豆を抽出機に入れる。芳醇な香りが、私の元まで漂ってきた。

 


「お待たせ致しました、ブレンドでございます」

「……ありがとうございます」

 


 やがて、ソーサーに乗せられたコーヒーカップが私の前に置かれた。

 ふうふうと冷まして、ひとくち。

 うん、コーヒー味だ。

 私はよく喫茶店を利用するが、あくまで時間潰しや待ち合わせのために利用するだけだから、美味しくコーヒーを味わう舌を持ち合わせてはいない。正直、普通にコーラとかオレンジジュースとかの方が好きである。

 しかし、午前3時という時間帯、気温に関係なくなんとなく肌寒い心持ちになっていたせいか、熱いコーヒーが喉を通るとほっとして、安心できた。

 


「さて」

 


 私がひとくち目を味わうのを待って、マスターはミルの掃除をしながら、私に向かって言う。

 


「お客様は、ご自身の現状をどこまで把握なされているでしょうか」

 


 自分の、現状。

 初めて訪れる喫茶店で、従業員の方から振られる話題としては、不適切極まりないものだろう。

 しかし、私はその問いかけを違和感なく受け入れる。頭に残った数少ない記憶が、私に囁く、私の『現状』……。

 


「……たぶん、死んだんですよね。私」

 


 いつからこうなってしまったのか分からないが、今の私からは、いくつかの記憶が抜け落ちてしまっている。

 私の名前は、和泉詩菜乃(いずみ しなの)。高校2年、17歳の高校生である。

 17年間生きてきた記憶は、今までと問題なく私の頭の中に残っていると思うのだが、どうにもここ数日のことが思い出せない。

 気が付いたらライラックモールの中にいて、ぼうっとする頭で、この喫茶バックドアに入店した。

 自分の体に温もりを感じられないことと、記憶と意識が定まらないことから、なんとなく、自分がもう生きていないことを察していたのだ。

 


「あまり動揺しておられないようですね。生に執着のないお客様はときどきいらっしゃいますが、ここまでは珍しい」

「あの。ここは、どういった場所なんですか」

「先ほども申し上げました通り、ここは喫茶バックドア。魂が安らぎを求めて訪れる、死者が来る喫茶店……『不帰の客が帰る場所』でございます」

 


 不帰の客が、帰る場所……。

 不帰の客とは確か、『帰らぬ人』。つまり、死者を指した言葉のはずだ。死者が死後訪れる場所、ということだろうか。

 


「変なキャッチコピーですね」

「今の文言を聞いて、これがキャッチコピーだと思った方はお客様が初めてです」

「そんなキャッチコピーじゃ、お客さん来ませんよ。もっとこう……『満員御礼、世界最強のブレンドコーヒー』みたいな強烈なやつにしないと」

「あまり人の話を聞くのがお得意ではないようですね」

 


 私のハイセンスが炸裂した渾身のキャッチコピーにも、マスターのしわがれた微笑みは揺るがない。

 


「申し遅れました。この喫茶店のマスターを務めております、田中と申します」

 


 ここで初めて、私はマスターである田中さんの顔をちゃんと認識した。

 きちっと堅めた白髪と上品な口ひげが特徴の、バリスタ衣装と青いエプロンが良く似合う、素敵なおじ様だ。

 


「あ。わざわざご丁寧に。私は和泉詩菜乃と申します」

「よいお名前でしたね。来世は違うお名前になってしまうのでしょうが」

「なんでそんなこと言うんですか?」

 


 前言撤回。慇懃無礼なジジイだ。

 


「さて、自己紹介も済んだところで。当店にいらっしゃったお客様には、失くしてしまった生前の記憶を思い出して頂いております」

「あ、結構です」

「そんなポイントカードを断るような調子でお断りされた方もお客様が初めてです」

「だって嫌じゃないですか。もしダーウィン賞ばりのめちゃくちゃ間抜けな死に方だったら、そんなの人に知られたらお嫁に行けませんよ」

「もう行けませんよ、死んでるし」

「漫画とかで、アイスコーヒーを相手の顔にぶっかけるシーンあるじゃないですか。あれ、死ぬ前に一回やってみたいと思ってたんですよね。これはホットですけど」

「コロナ対策でこちらとカウンターの間にアクリル板を立てているので、無駄かと」

 


 コロナって何だ? 対策って? もう死んでるのに、何をどう対策することがあるというのか。

 ……あ、本当だ、透明だから気付かなかったけどアクリル板がある。

 


「話を戻しますが……お客様。ここで生前の記憶を取り戻さなければ、幽霊として、半永久的に町をさまようことになってしまいます。自らの死の記憶を振り返るのはあまり気持ちの良くないことだとは存じますが、ここは割り切って頂くのがよろしいかと」

 


 ……たしかに、ここを出ても行く宛てはない。

 忘れてしまった『自分の死』を、今さっき名前を聞いたばかりの他人と一緒に思い出すなんてぞっとしないが、致し方ない。

 あまり気乗りしていない、という態度を隠さずに、私は承諾の意志を伝えた。マスターはにっこり微笑むと、私の前のカウンターに、かわいらしい皿の上に乗せられたミルクプリンとスプーンが差し出された。

 


「そのスプーンで、コーヒーを上からかけてお召し上がりください」

「……?」

 


 さっきまで、私の記憶の話をしていたのに。いきなりスイーツを出してくるってどういうことだろう。

 しかしまぁスイーツは嫌いではない。特別好きな食べ物も嫌いな食べ物もないけれど、甘いものは好きな方だったと思う。言われるがまま、ミルクプリンの上から、スプーンでコーヒーをかけてみる。

 真っ白なドームの上に、闇色の雫が垂れる。白と黒の鮮やかな縞模様、その一部分をスプーンですくいとり、口に運ぶ。

 


「…………!」

 


 やわらかな甘みと、それを引き立たせるシャープな苦味。

 それを時間をかけて味わう間もなく……私の意識に、厚手のシルクのカーテンがかかった。

 


#

 


 全く規則性なく、デタラメに気の向くままに絵の具を塗りたくったような壁の前に、私は立っていた。

 ぐるぐると渦巻く色の螺旋は、じっと見つめていると、私の足を掴んで壁の向こう側へと引っ張られてしまうような妙なプレッシャーを放っている。

 


「エモいっしょ、『かんなぎの壁』」

 


 一面に広がる不規則な色の奔流に飲まれそうになっている私の横に、ハスキーな声をした少女が並び立つ。

 大創真鈴(だいそう まり)。私と同学年の友達で、美術部部長、そしてこのアート作品の作者である。

 自信作の題名を語り、得意気に胸を張る真鈴。「この絵は完成するまで誰にも見せられない」と言い、彼女は部員がみんな帰った部室でひとり、半年以上かけて、10月末、来週の文化祭に向けて作業を進めていた。そんな大作を見上げる彼女の顔は、満足と恍惚に満ちている。

 


「かんなぎの壁?」

「そ。かんなぎの壁。Q展最優秀賞はもらったも同然だわ」

 


 Q展とは、我々美術部が文化祭中に開く展覧会のことだ。

 見る人に疑問(Question)を投げかけるというテーマのもと、部員たちが各々作成した作品を展示し、来場者に評価してもらう。一番評価を集めた作品は、最優秀賞として、その写真を美術倉庫に飾ってもらえる。

 真鈴が愛してやまないイラストレーターは、この学校のOBらしく、その人が描いた絵の写真は今も美術倉庫に飾られている。そこに自分の作品を並べるんだと、真鈴は何度も目を輝かせながら私に語っていた。

 


「……友達の私がひいき目に見ても、これで大賞を取れるとは到底思えないんだけど」

「あんたのはひいき目じゃないから。むしろ、いつも私の絵にいちばん厳しい評価つけるのあんただし」

「そうなの?」

「まぁ、この作品はこれで完成じゃないんだけどね。文化祭当日を楽しみにしててよ」

 


 ふうん……真鈴がこんなに自信満々に自分の絵を紹介するのも珍しいし、素直に楽しみにしておくとしよう。

 


「そういえば、詩菜乃はどんなの描いたの?」

「私は別に。大した絵じゃないよ」

「そう言って毎回けっこうすごいの描いてるじゃん。見せてよ」

 


 本当に大した絵ではないのだが……。どれが詩菜乃の絵かな、と美術室を探し回る真鈴に、私は渋々自分の絵を見せる。

 目立たないように美術室の一番隅っこに置いたイーゼル、そこに立てかけたキャンバスの前に案内する。赤い布を取り払って見せた絵に、真鈴は目を丸くした。

 


「薔薇と、ダイヤモンドと……女の子?」

 


 ダイヤモンドが雨のように降り注ぐ背景の前に立つ、薔薇を持つ女の子。

 背景も女の子の着ている服の色も、もちろん薔薇も。全て落ち着いた真紅をベースに色をまとめた、油絵だ。

 


「いい絵だと思うけど。Q展の、見る人に疑問を投げかけるってテーマはどこに現れてるの?」

「もう一枚あるの」

 


 私は隣接した美術倉庫から、もう一枚、同じサイズの絵を取り出してくる。

 こちらも、全く同じ構図の油絵。赤い背景、赤い服を着た女の子、赤い薔薇。イーゼルから一枚目の絵を外して、二つの絵を並べる。

 


「……全く同じ絵、ではないね。でもちょっとだけ違いがあるような……上手く言えないけど。これって、2枚セットでひとつの作品ってこと?」

「そう。タイトルは『PIRACY』」

「パイラシー……海賊版って意味だっけ。あぁ、なるほどね。どっちかの絵は、偽物っていうこと?」

「そう。真鈴は、どっちが『海賊版』だと思う?」

 


 じっと2枚の絵を見比べ、たっぷり3分くらい時間をかけて真鈴が出した結論は、

 


「左。イーゼルにかかってた方」

「さすがだね。そう、左の絵は、先に描いた右の絵を見て描いた贋作だよ」

「自分の絵の贋作を自分で描くなんて、面白いことするじゃん。なるほどね、どちらが偽物なのかを、見る人へ問いかけるってこと?」

「実はそれだけじゃないんだ」

 


 私は自分のカバンから、3つのアイテムを取り出した。

 ひとつは、造花。

 ひとつは、雑貨屋に売っていた偽物のダイヤモンド。

 そして、去年ゲームセンターで気まぐれで取った美少女フィギュア。

 


「右の『本物』も、全て『偽物』をモチーフとして描いた絵なんだ」

 


 真鈴が、呆気に取られた顔をして、絵と3つのモチーフとを見比べる。

 


「人の絵を真似て描いた作品を贋作と呼ぶのなら。本物の花に似せて作った造花、本物のダイヤモンドに近付けて作った偽物のダイヤモンド、本物の人間を模したキャラクターのフィギュア、それらを描いたものは本物と呼べるのか?」

「……それを贋作と同一に並べるのは違うんじゃない?」

「どうかな。美術家の中には、本物にこだわって、建物の絵を描く時にはネットの写真じゃなくて実際の建物まで赴いて、実物を見て描く人もいるし。まぁ、今の真鈴みたいに、『偽物と本物ってどう違うんだろう?』って考えてもらうっていうのが、この絵の趣旨かな」

 


 偽物を見て描いた本物の絵と、それを見て描いた偽物の絵。

 そこに何か違いはあるのか、あるとしたらその違いは何なのか。何をもって人は本物と偽物を決めるのか、そこに確実な境界線はあるのか。

 私は割と面倒くさがりな性格で、そんな事は考えても仕方がないだろうということを延々と考えるような哲学の話は好きではないのだが、この作品について語ると自分がその哲学を語っているみたいで、何とはなしに気持ちが悪い。

 自分でもいい絵が描けたとは思うけど、自信をもって人に紹介できないのは、こういうところが理由である。

 


「なるほどねぇ……。相変わらずすごいこと考えるね、詩菜乃」

「そうかな。ありがと」

「普段はこんなに何にも考えてなさそうな顔なのに」

「なんでそんなこと言うの?」

 


#

 


 ……そうか。思い出した。

 高校で美術部に所属していた私には、大創真鈴という友達がいて、彼女と一緒に文化祭に向けて作品作りに取り組んでいたんだ。

 一週間後には文化祭が迫っていて、完成した作品をみんなに見せる機会を心待ちにしていた。これはおそらく、死ぬ数日前の記憶だろう。

 しかし、思い出せたのはここまで。

 自分がいつ死んだのか……文化祭を迎えることはできたのか、文化祭を前にして死んだのか。そもそも、こんなに元気だったのに、自ら死に走るような悩みもなかったのに、どうして……。

 自分の死因には全く関係がなさそうな今の記憶の余韻が、冷たく甘いミルクプリンの味と共に、いつまでも口内に残り続けている。

 


「……余計、分からなくなりました。私、なんで死んだんでしょう」

「ひとくち目だけでは、死の真相には辿り着けませんでしたか」

「マスター。このミルクプリン、何が入ってるんですか? 食べた瞬間、記憶がぶわっと蘇ったんですけど……」

「危ないものは入っておりませんよ。もっとも、死者の基準でございますが」

 


 死者の基準で食べたら危ないもの……塩とかだろうか。成仏しちゃうみたいな。

 生きているうちにしたことの無い、失った記憶を呼び起こすという不思議体験をしたせいか、なんだか喉が乾いてしまった。温くなってしまったコーヒーを、グッと飲み干す。

 マスターは何も言わず、アクリル板をずらしてカウンター越しに空のカップを回収し、またカリカリと新しいコーヒーを淹れる作業を始めた。

 


「なにぶん、全て手作業で淹れておりますので、コーヒーを作るのには少々お時間を頂きます。お客様はその間に、次の回想をなさるのがよろしいかと」

「…………」

 


 次の回想。それはつまり、このミルクプリンのふたくち目を食べろということだろう。

 ひとくち目の回想が、普通に充実していたせいで。普通に幸せだったせいで。そこから死へと向かっていくまでの記憶を呼び起こすのが、少し怖い。

 


「……どのみち、私は、死んでいるんですよね」

「はい」

 


 なら、何が怖いと言うんだろう。

 この世で死より怖いものがあるとしたら、それは一体何なのだろうか。

 何が私を……私のスプーンを握る手を、こんなに揺るがしているのだろう。

 


 小さく息を吸って、私はミルクプリンを大きめにすくい取り、ふたくち目を舌の上へと運んだ。

 


#

 


「どうした? また頭痛か?」

 


 左から私の顔を覗き込んできたその男子に、私は大きく息を吸って、吐いて、「大丈夫だよ」と返した。

 性格の問題なのか、単に注意力散漫なのか。私はよくその場に立ち止まってぼうっとしてしまうことがある。その度に「ちょっと頭痛が……」なんて誤魔化しているせいで、線の細い見た目も相まって、周囲からすっかり病弱少女として扱われるようになってしまった。

 学校からの帰り道、私たちは、自転車を押して歩いている。さっぱり葉が落ちきった寂しい並木の坂を下り、駅の方へ向かう。

 12月、生徒たちがみな冬休みの訪れに心を踊らせる中、彼の顔は薄暗い曇り顔だ。

 


「無理すんなよ、そこの公園で休むか?」

「大丈夫だって、いつもの事だし。それより、何の話だったっけ?」

「……あぁ。真鈴が俺のこと、何か言ってなかったかって聞きたくて」

 


 彼は、赤壁大地(あかかべ だいち)。私や真鈴と同じ高校2年生で、真鈴と付き合っている。

 バスケ部に所属していて、顔立ちもいわゆる塩顔で整っており、女子からはかなり人気がある。女たらしだと噂されているが、実の所、中学まではバスケ一筋で恋愛に興味がなかったらしく、真鈴が人生初の恋人だという。

 そんな人生初の恋人との関係に何やら怪しい雲行きがあるようで、先ほどから赤壁は重苦しい溜め息を吐き散らかしている。

 


「別に何も。真鈴、人に見えるところでベタベタしないタイプだし、赤壁のいないところで赤壁の話とか、されたことないよ」

「……うん、そんな気はしてたけど」

 


 困ったように、紅くなった頬をかく赤壁。

 


「心配なんだよな。あいつ、文化祭からずっと、どことなく元気がないっていうか。おデートに行っても、楽しそうなんだけど、たまに上の空になってたり」

「デートのこと『おデート』って言うのキショいからやめてくれる?」

「仕方ないだろ、なんか口に出して言うの照れ臭いんだよ。

 ……話戻すけど。さっき和泉が言った通り、あいつとは学校では全然話さないし、あんまり部活のこととかも聞いたことないし。喧嘩とかしてるわけじゃないけど、なんか、このままじゃダメなんじゃないかって思ってさ」

 


 話を聞いて、私は、ふうんと考え込むフリをする。

 私は真鈴のことを親友だと思っているし、真鈴が困っているなら何でもしてあげたい。赤壁も、クラスが違ってからはあまり話さないけど、普通に友達だから私にできることがあるなら手を貸してあげたい。

 しかし、真鈴と赤壁の関係に対して何かお節介を焼こうとは、正直あまり思えない。自分が冷淡な人間に思えて嫌だけど、恋人同士の2人の関係に私が踏み入って何かをしたところで、悪い方向に進むことはあっても良い方向に進むことはないと思うから。

 


「そんなに心配なら、私なんかと2人で一緒に帰ってるのはよくないんじゃないの。真鈴が変な勘違いしちゃうかも、とか考えなかった?」

「ちょっとは考えたけどさ……真鈴のやつ、最近は授業が終わったら捕まえる暇もなく真っ直ぐ帰っちまうし。和泉に聞けば、あいつが部活とかで悩んでることがあれば、分かるんじゃないかなって」

「無いよ。何も無い」

 


 あんまりにもキッパリ言い切るので、赤壁はすがるように再度私の顔を覗き込んでくる。

 


「そんな無下にしないでくれよ。なんかあいつの好きなものとか知らない?」

「モノで機嫌を取ろうって考え方が間違ってるんじゃないの」

「いや、でもさ。多分あいつが悩んでるのって絵のことだろ?」

「なんだ、分かってるんじゃん」

「それだと、俺が話聞いたところで力になれそうにないし。絵のこと全く知らねーやつに話聞いてもらっても、何にもならないだろ。少なくとも、俺は真鈴の前でバスケの話はあんまりしない」

 


 真鈴が羨ましくなるくらい、赤壁は優しい。不器用だしちょっとズレている気もするけれど、彼女のことを大切に想っていることが伝わってくる。

 


 実は、真鈴が絵のことで悩んでいるその原因を、私は知っていた。

 文化祭で真鈴が発表した、『かんなぎの壁』。

 ただ無造作に絵の具を塗りたくっただけだと思っていたあの壁は、実は、スクラッチアートのように削ることで、下に隠された綺麗な虹模様が現れる仕組みになっていた。

 来場者にはスクラッチ用のペンが渡され、自由に絵を描くことが出来る。

 だから、真鈴があの作品で見る人に投げかけた問い掛けは何なのかと言うと、『あなたは、ここに何を描きますか?』。

 一目見たときは、とんでもなく難解なアートなのかと思ったあの作品は、実はとてもシンプルなものだったのだ。

 


 かんなぎの壁は、その独創性とエンタメ性を評価され、文化祭終了後にSNSで拡散された。5000以上の『いいね』が付いて、真鈴はちょっとした有名人になった。

 そんなかんなぎの壁は、もちろん最優秀賞を獲得し、憧れのアーティストと写真を並べられると真鈴は泣いて喜んでいたのだが……問題は、その後だった。

 かんなぎの壁をSNSで知り、真鈴のその他の作品を見たとある広告代理店の人が、2月に開催されるデパートのバレンタインフェアのポスターデザインを依頼できないかと連絡をとってきたのである。

 


「彼氏としての役目は、せめて一緒にいる間くらい好きなものあげたり食わせたりして、絵の悩みを忘れさせることなんじゃねーかな、と」

 


 逆だ。いま真鈴は、絵のことを忘れることなんてできない。

 幸いもうすぐ冬休みだし、期限はまだ差し迫ってはいないが、試行錯誤を繰り返して苦しんでいる。

 頭の中で思い描いたデザインを、依頼された形式に落とし込むことが出来ず、生まれて初めてのプロの仕事に必死に食らいつき、足掻いているのだ。

 だから、絵のことが分からない、作品として世に出す絵を描いたことがない人間は、きっと彼女の力になれない。もちろん、私も――

 しかし、ここまで必死に言われると、少しくらいアドバイスでもしてあげないと私が悪者みたいだ。何かないかな、と首を捻る。

 


「そうだなぁ。一回、美術部の活動で学童保育の小学生に絵を教えに行ったことがあるんだけど」

「ほお」

「その時、けっこう楽しそうにしてたんだよね。行く前は、子供は何考えてるか分かんないから苦手だーとか言ってたけど、人に絵を教えるっていうのはあの子の性に合ってるみたい」

「へえ。なんか分かる気がするな」

 


 やがて、駅前広場に着いた。

 駅の出入口の他に、ファストフードを中心とした飲食店や雑貨屋などが並ぶ、円形の広場だ。

 本来なら、ここの駐輪場に自転車を停めて電車に乗って帰る。しかし今日は、文具屋の前に自転車を停めた。

 赤壁は不思議そうにしながらも、私にならって隣に自転車を停めた。

 


「なんか買い物か?」

「買い物するのは赤壁だよ」

「え?」

 


 この店には初めて入ったが、どうやら本屋と文具屋が一緒になっているタイプらしい。モダンな内装で良い雰囲気。

 文具コーナーへ赴き、目当てのものを探す。

 


「あった。ほら、これ」

 


#

 


 固く団子結びされた記憶の糸が解ける。

 今の記憶は……文化祭から、少なくとも一ヶ月は過ぎた頃、12月の記憶だった。

 


「マスター」

「はい」

 


 自分で自分の記憶の解釈に困り、マスターに呼びかけたものの、次に繋ぐ言葉が見つからなくて、私はぱくぱくと口を開く。

 思い出した記憶の内容それ自体に問題はなかった。赤壁という友人に、自分もよく知る彼の交際相手・真鈴について悩んでいることを相談され、自分のできる範囲でそれに答えた。

 


「……私は、ここに来るまで……死ぬまでの、数日間の記憶を失っていたんだと思っていたんです」

 


 しかし、今の記憶はどうだろう。

 最初の回想は、文化祭1週間前、10月下旬の記憶だった。そして今の回想。間違いなく、そこから一ヶ月以上は経っている時期の記憶だ。

 漠然とした不安が波となって押し寄せ、頭が真っ白になる。

 分からない。私は、いったいいつからの記憶を失っている? 私が死んだのは、いつのことだ。

 マスターは、私が回想している間に用意してくれたらしい、熱い淹れたてのコーヒーが注がれたカップを運んで置いて、にこりと微笑む。

 


「この店を訪れたお客様は、皆様、『死の3時間前までに経験した記憶』を失われております」

「3時間前?」

「ええ。それを、コーヒータイムを通じて取り戻して頂き、次に魂の向かうべき場所へと送り出す……それが、当店の役目。ひいては、この私めの役目でございます」

 


 馬鹿馬鹿しい。歳上の男性に対して失礼な態度だと思いつつも、私は露骨に鼻白む。

 


「そんなわけない。今思い出した記憶は、ひとくち目の時に思い出した記憶から一ヶ月以上も経った時期の記憶でした! 死の3時間前までの記憶なんて……そんなはずない!」

「私は、嘘は吐いておりません」

「……私は」

 


 あまりにも爽やかに、コーヒーを淹れるために豆を挽くくらい当たり前のようにそう言い切るマスターに、私は声を失う。

 


「私は……どうなっているんですか」

 


 どうなっているも何も、死んでいる。

 そんなことは自分が一番分かっている。ここでどれだけ真実を追い求めたところで、意味なんて無いことだって。

 目を伏せると、ふたくちぶん欠けたミルクプリンが、不可解に怯える死人を嘲笑うかのように艶めいていた。

 


「……コーヒー、飲みます」

 


 全く必要のない宣言と共に、マスターが新しく淹れてくれたコーヒーをひとくち飲む。二杯目は一杯目よりも甘く、えぐみや酸味が混じりあった、複雑な味がした。

 ミルクプリンが載った皿からスプーンを取り、コーヒーを上からかけ直す。一瞬だけプリンから立ち上った湯気の中に、自分自身の後ろ姿を見た気がした。

 


 ――ねぇ。誰なの、あなたは……。

 


 知るためには、次の回想に進むしかない。どんどん不安は大きくなるけど、これ以外に残された選択肢はないのだから。

 ミルクプリンをすくい取る。これで、山の半分が消えた。

 


「…………」

 


 三度目の回想の、幕が上がる。

 


#

 


 まだ深くない夜、12月の公園には冷たい空気が満ちている。今夜25時から、雪が降り出すらしい。

 背中の部分に座れるようになっている、兎を模した石のベンチの前に立つと、この公園の全体が見渡せた。滑り台もブランコも、子供の頃に遊んだ遊具は尽く撤去されてしまっていて、殺風景なこの景色には、公園らしからぬ寂寥感が落ちている。

 チラつく街灯を見上げて、私は溜め息だと思われない程度に、気を遣った息を吐く。白い息が、もどかしい速度で宙を浮かんで消えていった。

 


「ねえ。答えてよ」

 


 正面に視線を戻す。私を公園に呼び出した張本人である大創真鈴が、いつもの明朗快活な顔を翳らせ私を睨んでいた。

 その瞳には、単純な怒りの感情だけではない、縋るような寂しさ、祈るような懸命さが見て取れた。

 私は彼女のことを親友だと思っているが、それを面と向かって言葉にしたことはない。けれど、真鈴は何の屈託もなく、面と向かって、何度もそれを私に言える人間である。

 そんな彼女が、こんな顔を向ける。理由はすぐに察することができた。

 


「昨日、大地と2人で一緒に帰ってたよね。何してたの」

 


 真鈴の恋人、赤壁大地。彼女がここまで必死になるのは、絵のことと彼のことだけだ。

 後ろめたいことはない。私は、正直にありのままを伝えた。

 


「真鈴のことで悩んでるって言ってたから、話を聞いた」

「大地からもそう聞いた」

 


 その口ぶりは、まるで私と赤壁が口裏を合わせているのだと疑ってやまないようなものだった。

 


「私、あの日は担当の人と打ち合わせがあったから、家に帰ってすぐ着替えて電車に乗ったの。その時に、大地と詩菜乃を見た」

「文房具屋に入っていく所?」

「出てくる所。どっちだっていいでしょ、そんなこと」

 


 こっちだって別に、目撃したのが入っていく所なのか出てくる所なのか気になって聞いたわけではない。少しムッとする気持ちを抑えて、私は言葉を返す。

 


「授業で使う文房具を買っただけだよ。赤壁には、相談に乗るついでに付き合ってもらったってだけで」

「お揃いの、可愛い紙袋ぶら下げて?」

 


 しまった、という顔をしてしまったのがよくなかった。

 私の焦り顔をみとめた真鈴の表情が、みるみる悲哀の色に染まっていき、私が何か釈明する前にその感情が爆発する。

 


「その顔! やっぱり後ろめたいことがあるんじゃない!!」

 


 ここまでヒステリックな声をあげてなお、具体的に、私が真鈴から赤壁を奪おうとしているなどとは言わないあたり、本当は真鈴だって私のことを信じたいはずだ。

 最近、例のポスターデザインの件で悩んでいたから、余計に不安になってしまっているだけ。少し残念な気もするが、ちゃんと最初から正直に打ち明ければ分かってくれる。

 胸の前に拳を置いて、頭の中に希望的観測をうたう。私はスッと息を吸い、二の句を継ごうとする真鈴を止めるように手のひらを突き出す。

 


「違うの。聞いて、私は」

「聞きたくない」

 


 震えた声で、釈明すらも無用だと断ぜられてしまう。突き出した左の手のひらが、行き場を失ってみっともなくだらりと垂れた。

 感情がヒートアップしすぎているようだ、もはや真鈴は言葉を受け付けない。

 こんな時に、実際に文房具屋で買った品物を持ってきていれば、それだけで事を済ませられたはずなのに。不用意な自分に腹が立つ。

 


「相手が詩菜乃じゃなければ、こんなにモヤモヤしたりしなかったのに」

「……なんで」

「あんたは、人が出来すぎてる。美術部で作品を見せ合うたびに、私はあんたの作品に、そこから溢れる才能に、いつも内心嫉妬していた」

 


 こんな状況下だが、私は素直に面食らってしまう。

 意思に反して緩んでしまった口元を隠すため、マフラーをつまんで引き上げる。防寒のために巻いてきたマフラーが、こんな形で役に立つとは思わなかった。

 嬉しかった。人が出来すぎてる、という部分ではない。一方通行で私が見上げる側だと思っていた芸術の分野において、真鈴が私にそんな感想を抱いてくれていたことが。

 嬉しさという感情を天秤にかけて比べるなんてナンセンスな事だと思うけれど、これはおそらく、高校の合格発表の時よりも嬉しい。17年の人生で一番嬉しい事だと言っても過言ではなかった。

 しかし、その嬉しさは束の間。真鈴の目に涙が浮かんで、つうと零れ落ちるのを見て、私の感情は現状へと引き戻される。

 


「いつもあんたは、私の作品を素直に褒めてくれる。ダメな所はダメだって言ってくれるから、心から褒めてくれてるんだって分かる。だからこそ嫌になるの。私はあんたの作品を見て感動しても、素直に褒められないから」

「…………」

「文化祭の前。あんたが『造花のパラドクス』を見せてくれた時、私の頭の中には嫉妬と不安しか無かった」

 


 造花のパラドクス。散々迷った末、文化祭3日前の締切ギリギリになって変えられた、あの赤い二枚組の絵のタイトルだ。

 頬まで垂れた涙を右手で粗雑に拭って、真鈴は続ける。

 


「渾身のアイデアをぶつけた『かんなぎの壁』でも、これには勝てないかもしれない。相変わらずすごいこと考えるね、普段は何にも考えてなさそうなのに。……賞賛の言葉はひとつも出てこなくて、下らない最低の嫌味しか出せなかった」

「私だって、真鈴の絵には敵わないってずっと思ってた。だから、こんな時にこんなこと言うのはおかしいかもしれないけど、さっき私の作品を褒めてくれたの、めちゃくちゃ嬉しかった」

「……敵わないね」

 


 自分の正直な気持ちをぶつける。真鈴は自嘲気味に、力なく首を横に振った。

 


「こんな状況にあっても詩菜乃は素直だね。私なんかとは大違い、いつ大地に愛想尽かされても文句言えない」

「そんなことない」

「うるさい。聞きたくない!」

 


 腹の底からの絶叫を喉元で無理やり抑えたような、歪な低い声。

 


「……たぶん、浮気とかそういうのじゃないんだと思う。まだ」

「まだ?」

「そんなことは最初から分かってたの。私が怖いのは、優しくて、素直で正直な詩菜乃と一緒にいることで、大地が私に愛想を尽かしちゃうんじゃないかってこと」

「ばか。あの時赤壁は、恥ずかしくなるくらい真鈴の話しかしなかった。そんなことあるわけない!」

「あんたの感想なんか聞いてない。あんたに何が分かるの!」

 


 気付けば私は歯噛みしていた。

 あれだけ、ふたりの問題には肩入れしたくないと思っていたのに。赤壁が真鈴を想う気持ちを彼女自身が自覚していないことが、悔しい。悔しくてたまらない。

 徐々に、自分が冷静さを欠いてきているのを自覚する。私は一歩踏み出して反論する。

 


「真鈴が今、ポスターデザインのことで悩んでるのは知ってる。でもなんでそれを赤壁に話さないの! あんたと同じくらい、あいつだって不安に思ってるんだよ!」

「本当にうるさい、聞きたいのはそんなことじゃない!」

「真鈴!」

 


 頭にかっと血が上る。

 このままじゃ話を聞いてくれないという焦りから、私は彼女の肩を両手で掴もうとした。

 


「やめてよ!!」

 


 その手を払い除けるように、胸のあたりをドンッと手のひらで突き飛ばされる。

 加減がきかなかったのか、元から加減するつもりじゃなかったのか。衝撃は思ったより強烈で、一瞬息ができなくなる。

 一歩下がって、しかし、足がもつれてそのまま体勢を崩す。視界がぐるんと回転する。

 後頭部に響く轟音、凄まじい衝撃。世界が一瞬、真っ白に染まった。

 


「詩菜乃っ!?」

 


 真鈴の声が遠くに霞む。

 意識が遠のいていく、数秒間を、数分、数時間に引き伸ばした暗闇の中で、真鈴の悲壮な叫びだけがこだました。

 


「違う、私そんなつもりじゃ……詩菜乃! 詩菜乃っ!!」

 


#

 


 回想を終えた私の後頭部に、あの時感じた衝撃の記憶が蘇り、何秒かの間、鈍痛が続いた。

 決定的な記憶を取り戻した今、私の心の中には、この喫茶店を訪れてから一番の落ち着きがあった。

 そうだ。私は、この事故で死んだんだ。

 ひとくち、コーヒーを口に含む。さっきは気付かなかったコクの深い苦味に、私は顔をしかめる。

 


「……真鈴、ごめんなさい」

 


 さっきの記憶は正しい。間違いなく、私が生前経験した記憶だ。

 ならば私は、真鈴に突き飛ばされたことによって頭を打ち、死んだことになる。事故とはいえ、真鈴は罪に問われるだろう。

 私が鈍臭いせいで、しょうもない死に方をしてしまったせいで、せっかく開かれた真鈴のアーティストとしての道を塞いでしまった。

 自分が死んだことに大した感想はない。親に申し訳ないという気持ちはもちろんないし、成したい大義も守りたい夢もなかったから。だけど、一番の友人の立派な夢を邪魔してしまったことが、ひどく心残りだった。

 


「……マスター」

「はい」

 


 呼びつけると、マスターは手元の道具をその場に置いて私に向き直る。

 ボウルをかき混ぜて、何かお菓子の生地みたいなものを作り始めていたのがちらりと見えた。私の次に来る客のためのスイーツでも作っているのだろうか。

 


「思い出せました。自分が、どうやって死んだのか……」

「左様でございますか?」

 


 最後に疑問符がついたような違和感のある返事だったが、気にする余裕もなく、私は二杯目のコーヒーを飲み干して続ける。

 


「私、事故で頭を打って死んだみたいです。ダーウィン賞には負けるけど、とってもマヌケな死に方でした。それに、友達に迷惑までかけて……」

「死にたい気分、といったところですかな」

 


 マスターの不謹慎な冗談に怒る気も起きない。生まれ変われるのか、天国や地獄にでも行くのか分からないが、とっとと自分の全てを忘れて消えてしまいたい。

 私は椅子を引いて、席を立つ。青いばかりの店内を見回して、情景描写としてはぴったりだなと苦笑いが漏れた。

 


「どちらへ?」

「死ぬ前の記憶を取り戻しました。マスターが言ってた、次に魂の向かう場所とやらに案内してください」

「まだ、ミルクプリンは残っておりますよ」

 


 なにを馬鹿なことを、と笑う。

 


「死人に、礼儀作法を求めるんですか? 出された食べ物を残すのにはそりゃ抵抗がありますし、作ってくれたマスターには悪いけど。死んでしまった今、そんなもの守る気はありませんよ」

「はは、そう言わず。最期の食事なのですから」

 


 内心でうるさいなと思いながらも、残り半分以下のミルクプリンを大人しく完食した方が話が早いことに気付くのに、それほど時間はかからなかった。

 もう一度椅子を引き、着席し直そうとして、やめた。死人に行儀作法など必要ない。

 私は立ったまま皿を持ち上げると、ミルクプリンを滑らせて、残り半分をまるまる口の中へ落とした。

 


 そして、最期の回想の、幕が上がった。

 


#

 


 診察室を出てロビーに戻ってきた私に、制服姿の真鈴と赤壁が、こちらが引いてしまうくらいの勢いで駆けてくる。

 


「大丈夫!?」

「だから言ったのに、大丈夫だって。いろいろ検査してくれたけど何ともなかったよ」

「よかった……」

 


 真鈴が、ほっと胸を撫で下ろし、その場に膝から崩れ落ちてぺたんと座り込む。

 大袈裟だなぁ、と苦笑する私に、安心した表情の赤壁が自分の頭を指で指しながら聞く。

 


「頭、すごい勢いで打ったって聞いたけど」

「一瞬気絶しただけでしょ。昔から石頭だし、大したことないって」

「石頭って言っても、本当に石に頭をぶつけて気絶したら心配するに決まってるじゃない」

「何にせよ、何事もなくてよかった」

 


 念の為と処方された痛み止めの薬を受け取り、3人連れ立って病院を出る。

 昨日の夜、真鈴と口論になってしまい、私はそこで頭を打って気絶してしまった。数秒意識を失ってすぐに目が覚めたのだが、真鈴から今までの深刻な空気が吹っ飛び、どうにか和解することができた。

 私は大丈夫だと言っていたのだが、その翌日の学校帰り、私は真鈴と赤壁に連行されて市の病院で診察、検査を受けた。

 結果は「異常なし、ただし痛みが続くようならまた検査を受けに来ること」との事。痛みが続くも何も、タンコブができているだけだし、このコブが消えたら大丈夫だと思うのだが。

 市病院は学校最寄りのバス停から10分かからないくらい。今日は二学期末の懇談会があり、授業が昼までだったので、待ち時間と検査にけっこう時間はかかったがまだ夕方というには明るい時間帯だ。

 バスに乗りこみ、五人並べる最後列の長椅子に三人で腰掛ける。バスが走り出したタイミングで、真鈴が深刻そうに口を開いた。

 


「その、ごめん」

 


 何に対するごめんなのか図りかねて、私は二秒ほど遅れて返事をする。

 


「だから、大袈裟だって。頭なら大丈夫だから」

「その事もだけど。彼氏を疑って、親友まで疑って、酷いこといっぱい言ったと思う。それを、ごめん」

 


 彼女らしからぬおかしな言葉遣いでの謝罪が妙にくすぐったくて、私は冗談めかして笑った。

 


「うん、傷付いた。これから喫茶店行く時は全部真鈴のおごりね」

「そんなことで許してくれるの?」

「……冗談だよ。自分の分は自分で出すから」

 


 許しを乞う真鈴の態度は、二年付き合ってきてこれまでにないほど切実で、私はすぐに不用意な冗談を言い放ったことを後悔する。

 バツが悪そうに首の裏をかいて、赤壁が口を開く。

 


「俺が真鈴に変な心配かけさせたのが悪い。ごめん和泉、相談乗ってもらって、迷惑までかけて」

「赤壁にまで謝られたら冗談で返しにくいよ。本当にもういいから。私も同じ立場ならどうなってたか分かんないし……」

 


 次に言おうとした言葉を紡ごうとしたその時、私の頭の中に、妙な感覚が生まれた。検査で見逃した異常ではない、もっと精神的な部分の違和感だった。

 いや、生まれたというよりかは、元々あった何かが、大きく形を変えようとしているような。

 何か言おうとして固まった私の顔を、真鈴が心配そうに横から覗き込む。

 


「詩菜乃?」

「あぁ、ごめん。何でもない」

 


 私は今、何を言おうとしたのか。

 その言葉は、何気ない、他の人からすれば何の変哲もない言葉だったに違いない。けれど、それは私にとって、何か大きな変革をもたらす重大な言葉である気がした。

 本当に大丈夫なの、やっぱりどこか悪いんじゃない、としつこく心配する真鈴をかわすために、私は赤壁に話を投げた。

 


「ていうか、渡したの? アレ」

「あぁ、いや。病院行くのにプレゼント渡すってのもあれだし迷ってたんだけど、持ってきてるんだ。ここで渡すよ」

「アレ? プレゼントって?」

 


 ひとりだけ話の分かっていない真鈴の膝の上に、赤壁はカバンから取り出した、可愛い紙袋を置いた。

 そう。真鈴があの日見たのと同じ、文房具屋の可愛い紙袋だ。目を大きく見開いた真鈴が、袋と私たちを交互に見る。

 


「これって」

「文房具屋で買った、絵の具セット。真鈴、今日誕生日だろ」

 


 私は、あの日文房具屋で交わした赤壁との会話を回想する。

 

 

 

「あった。ほら、これ」

「これって……絵の具セットかよ」

 


 絵の具セットと言うと、小学生の時に買わされた、カラフルなカバンの中に絵筆やバケツが詰められたアレを連想してしまうが、最近は大人用の絵の具セットも出ている。

 大きめのポシェットみたいな入れ物の中に、水彩をするための最低限の道具が入ったそのセットを持って、私の意図を察した赤壁は露骨に嫌そうな顔をする。

 


「……俺に、真鈴から絵を習えと?」

「何、文句があるの?」

「いや。俺、絵ヘタだし。そんな上手くなりたいとも思ってないし……」

「絵が下手だから人に習うんでしょ。別に絵を上手くなれって言ってるんじゃない。一緒に絵を描いてあげられるようになれば、真鈴が喜ぶんじゃないかと思ってね」

 


 手に持った絵の具セットをじぃっと見て、赤壁はなおも戸惑い顔だ。

 


「別に上手い下手は関係ない。一緒に絵を描いていれば、真鈴も、絵の悩みを話す気になってくれるんじゃない?」

「うーん、そんなもんか?」

「あ、そういえば明後日、真鈴の誕生日じゃん。お揃いで買えば? 久しぶりに水彩描いてみようかな、とか言ってたし喜ぶと思うよ」

 


 パースが上手くとれないとか、構図がしっくりこないとか、そういった相談を赤壁が受けて何か言葉を返せるか。考える間もなく、今と同じ戸惑い顔で的はずれなことを言う赤壁が目に浮かぶ。

 だがそれでいい。もとより真鈴も赤壁に対してそんな専門的な質問はしないだろうし、信頼のおけるパートナーが目下迫った課題と同じ作業をしてくれたら、多少なりとも心の支えにはなるはずだ。

 


「たしかに、迷ったままずっとプレゼント決められてなかったんだよな……んー……」

 


 しばらく間を置いて、赤壁は眉間に皺を寄せながらも薄く笑い、呼吸に伴って少し揺れたのと変わらないくらいの頷きを返してきた。

 


「分かった。相談したのは俺だし、和泉がそういうならそれがいいんだろう。明後日、これ渡して頼んでみるよ」

「うん。描けた絵、見せてね」

 


 片方の口角を上げて意地悪く付け加えると、赤壁はやはり露骨に嫌そうな顔をした。

 

 

 

 あの日、赤壁に買わせた2つの絵の具セット。

 そのうちひとつは、赤壁自身が使うもの。もうひとつは、真鈴への誕生日プレゼントだった。

 包装を頼んで、プレゼント用の紙袋を用意してもらったのだが、店員さんが勘違いしたのか赤壁の頼み方が悪かったのか、赤壁のぶんまで包装と紙袋をつけられてしまった。

 かさばって邪魔そうにしていたから、ひとつ持つよ、と声をかけてひとつ預かり、しばらく持っていたのだが、それが迂闊だった。

 結果として、真鈴が勘違いを起こしてしまったのは、プレゼント用のお揃いの紙袋を、私と赤壁がひとつずつお揃いで持っていたのを目撃したのが原因だったのだから。

 あの日の経緯を説明し、二日越しの勘違いを正すと、真鈴はまさに「ぶわっ」と音が聞こえそうな勢いで、瞳から大粒の涙をぽろぽろとこぼし始めた。

 


「私のためのプレゼントだったのに……二人ともごめん、本当にごめん……!!」

「おい、こんなバスの車内で泣くなよ」

 


 カバンのポケットからハンカチを取り出し、真鈴の手に押し付ける赤壁。

 まさかこんなに感極まってしまうとは思っていなくて、呆気に取られる私をよそに、真鈴はなおも謝罪と感謝を交互に述べ続ける。

 


「ごめん、ホントにありがとう。今まで貰ってきた中で一番嬉しい! ホントに、ごめん」

「落ち着きなよ。あと、赤壁。プレゼントって以外にも言うことあるでしょ」

 


 何のことだととぼけようとして、赤壁は三秒で諦めた。そんな睨むなよ、と私から目を逸らし、大きな溜め息を吐く。

 


「あー。その、今度の休み、俺ん家で絵を教えてくれないか? プレゼントって言っといてこんなこと頼むのもあれだけどさ」

「……そっか、それで2セット買ったんだよね」

「いや、ホントに忙しかったらまた今度でいいから。ポスターの件もあるだろうし、ホントに」

「赤壁」

「だから睨むなって。お前の目デカいから怖いんだよ」

 


 目が大きいというのは、一般的に可愛らしい顔立ちの特徴ではないのか。ふん、と私は鼻を鳴らす。

 一連のやり取りに吹き出すように笑って、真鈴は大きく首を縦に振った。

 


「もちろんいいよ。ポスターデザインが行き詰まってて、久しぶりに水彩とかやって、気分変えたかったし」

「そうか。ありがとう」

「それに、私も見てみたいしね。赤壁画伯の、初めての水彩画」

「……勘弁してくれ」

 


 朗らかに笑い合う二人を隣で見て、私もつられて笑う。同時に、胸に再び訪れた感情を、笑顔のまま私は受け入れた。

 二人が幸せでよかった。この笑顔を守ることが出来てよかった。

 そして、少しだけ、羨ましい。

 


 ――赤壁にまで謝られたら冗談で返しにくいよ。本当にもういいから。私も同じ立場ならどうなってたか分かんないし……

 


 その言葉に続けようとした本当の想いを、ようやく屈託なく受け入れられそうだ。

 胸の中に咲いた、心象を美しく飾り立てる真っ赤な造花が、役目を終えて枯れ始める音を聞いた気がした。

 ふと、バスが止まる揺れを感じて、窓の外を見る。

 見慣れない、少なくとも行きのバスでは見なかったバス停名に、首を傾げる。

 


「あれ。『鶴見』……?」

「うわっ、乗り過ごした!」

「何してんだ降りるぞ!」

 


 三人慌ててバタバタとカバンを持ち上げ、バスの降り口へと急ぐ。

 晴れ渡る空は、暮れる夕焼けと混じりあった、爽やかなグラデーションを映し出していた。

 


#

 


 手から力が抜け、支点を失ったミルクプリンの皿が、真っ逆さまに床へと落ちる。

 完全に終わったと思っていた回想の続き。死などとは全く無縁の、絵画に描き出されたような幸福の風景を見て、私は表情を失った。

 頭の中の無数のハテナマークが、床に散らばった皿の破片のように、それぞれの形に真実を浮かび上がらせる。

 記憶が、蘇った。

 膝から崩れ落ちてもなお無表情のまま、流れ出て頬を伝う涙を拭いもせず、私はつぶやきを漏らした。

 


「全部、思い出した」

 


 足元に散らばった皿の破片が、青い、蛍のような光に包まれて、まばらに散って消えてゆく。

 ふと、カウンターの方を振り返ると、マスターがエプロンを脱いで、優しい目でこちらを見つめていた。

 


「全て、思い出されたようですね」

「……はい」

「それでは、私は失礼致します」

 


 行ってしまうのか。立ち上がり、カウンターの奥へ消えていこうとするマスターの背に声をかけようとして、不意にテーブルの上に置かれたものが目に入った。

 私の座っていた席とその隣の席には、ひとつずつ、コーヒーとオールドファッションドーナツのセットが置かれている。

 


「この後、和泉様をお見送りする生者のお客人がひとり、いらっしゃいます。そのお方とご一緒にお召し上がりください」

 


 背中越しにそう言うと、マスターは、本当に行ってしまった。カウンターから身を乗り出してみたが、マスターが消えていったキッチンの奥は青い暗闇が一切の光を閉ざして、何も見えない。

 感謝のひとつも、無礼な態度に対する謝罪のひとつも言えなかったな。後悔の溜め息をひとつ吐いて、肩を落とした瞬間だった。

 カランカラン、と音がして、冷たい外気が店の中に入り込んでくる。

 生者のお客人が、ひとり。ブロンドヘアーの似合う、私より少し背の高いその女性は、私の顔を凝視して、ひどく狼狽した様子で言った。

 


「……私?」

 


 それは、私に対する、これ以上になく的を得た呼び掛けだった。

 少し切ない気分を押し殺して苦笑し、私は、彼女のために椅子を引く。

 


「うん、私だよ。顔を合わせるのは初めてだね。

 ……和泉詩菜乃さん」

 


 私を見送る、最初で最後の客人は、おそらく大学生くらいになった、和泉詩菜乃。

 つまり、もうひとりの私だった。

 


#

 


 全てのきっかけは、小学一年生のときだった。

 ある程度分別がつく歳になった今だから言えることだが、和泉詩菜乃の母親は、本当にろくでもない人間である。

 具体的には、不倫相手との間に子供を作って離婚し、その年のうちに不倫相手と再婚してしまうような、どうしようもない爛れた人だった。

 この国では女性が再婚する場合、離婚成立から100日が経過している必要があるらしい。あんな母親のことをあれこれと調べるのも嫌だったので詳しくは知らないが、たぶん、100日経ってすぐの101日目に再婚が成立したんだと思う。

 結果として、詩菜乃は小学生時代ほとんど両親から愛を受けられずに育った。

 母親の実家は太く、再婚相手も銀行務めだとかで、経済力はある家庭だったので、進学に関しては行きたいと言った学校に嫌な顔ひとつせず行かせてくれたけど、自分たちと血の繋がった娘である妹ばかりを溺愛して、詩菜乃は蔑ろにされた。

 参観日に母親が来ないのは当然だったし、誕生日プレゼントなどはもらったことがない。虐待を受けていたとかそういうのじゃなかったけど、食事中に会話もなく、おはようやおやすみの挨拶もかわさず、幼い頃の詩菜乃はただひたすらに、愛に飢えていた。

 一概に母親のせいにしてしまうのもどうかと思うけれど、しかし原因の大部分はこれのせいだろう。結果として、詩菜乃は嫉妬深い性格になった。

 こうして、他の人が自分よりいい思いをしていることが絶対に許せないという、小さなモンスターの和泉詩菜乃が誕生してしまったのである。

 しかし、小学校高学年にもなると、そんな性格では人から愛されないということを学ぶ。

 そうして、詩菜乃が無意識のうちに作り出した人格……それが、私だった。

 詩菜乃が我慢できない、抑え込めない強い嫉妬を感じた時に表に出てきて、その場をやり過ごす。詩菜乃の副人格である私には、ほとんど何に対しても執着心というものが存在せず、嫉妬などしたくても出来ないように作られていた。

 


「解離性同一性障害だっけ、正式名。親がもう少し気にかけてくれてたら、私はもっと早く、病院の治療なりを受けて消えてたのかもね」

「……どうして、高校生の姿なの?」

「たぶん、高校生の時以来、表に出てきてないからじゃないかな。あなたが成長したからだよ」

 


 詩菜乃は、面映ゆそうな顔で、口元を隠すようにドーナツを口に運んだ。私もコーヒーに口をつけ、自分のドーナツをひとくち齧る。

 硬い表面と柔らかい内部の食感に、懐かしさをおぼえる。優しい甘みの中に、香ばしい苦味が程よく効いている。

 


「高校生、か。高校生ね」

 


 何度も反芻し、その回数に比例するように、乾いた笑いをこぼす詩菜乃。

 


「絵に嫉妬したり、赤壁のことで嫉妬したり。真鈴に、めちゃくちゃ嫉妬してたなぁ。あなたがいなかったら、きっと友達になれてなかったと思う」

「そうかな。今みたいな関係じゃないにしても、案外、ライバルになったりとか、別の形の関係があったかもしれないんじゃない?」

 


 私という人格を生み出す前の、嫉妬深くすぐにヒステリーを起こす詩菜乃が、勝ち気な性格の真鈴と正面からぶつかり合う様子を想像して、変な笑いがこみ上げる。

 詩菜乃は、赤壁のことが好きだった。

 真鈴が彼と付き合い出してから、詩菜乃は赤壁と話すときに、ほぼ毎回私を出した。それほど真鈴に嫉妬していたし、それほど赤壁に嫌われたくなかったのだろう。

 


「キッカケは、赤壁のことを吹っ切れた時なんだろうね」

 


 そう言った私の顔を、詩菜乃は一瞬見ようとして、しかし反対方向に顔を逸らした。

 私と詩菜乃は、ほとんど一心同体の存在だ。詩菜乃が赤壁のことを好きならば、私も当然、赤壁のことを好きである。

 それでも、私は嫉妬をしない、嫉妬するほど執着しないように作られた人格だから、想いの大きさまでは同一ではない。そっぽを向いた彼女がどんな顔をしているのかは大体察しがついたが、あえてそれには言及しないでおく。

 


「赤壁と真鈴が仲睦まじくしているのを見て、私は、二人の幸せを願うのと同時に、嫉妬することができた。それはつまり、詩菜乃。あなたが、私を作って以来絶対に人に見せまいとしていた嫉妬の感情を受け入れられたってこと」

「……そうだね。それから私は、嫉妬したり、人を羨んだりしても、あなたを表に出さないようになった」

「うん。だから私は役目を終えて、あなたの中で眠りについて……消えるのを待った」

 


 そうして、長い月日をかけて、和泉詩菜乃が大学生としての日々を過ごしたある日。

 私は、完全に消滅した。

 私という人格は、死んだのだ。

 この喫茶店に来てからの回想で、私が死ぬまでの記憶が途切れ途切れになっていたのは、そういう理由だ。私が私として体験した、最期の3時間の記憶が、あの回想だったのだ。

 ドーナツをもうひとくち齧り、ほぼ半円になったドーナツの、穴だった部分を覗く。その穴に詩菜乃を捉えて眺めながら、私は頬を緩ませた。

 


「大学行って、彼氏できた?」

「うん。でも、コロナでオンライン授業になってから全然会わなくなって、4ヶ月で別れちゃったんだ」

「コロナって?」

「あぁ……えっと、インフルエンザの、百倍タチが悪い感染症みたいなものかな。今は、冬以外でも外を出歩くにはマスクが必須なんだよ」

 


 私が眠っている間に、世の中ではそんなことが起きていたのか。

 いわゆるパンデミックというやつだろうか。街ゆく人々がみんなマスクをしている光景……あまり想像つかないけれど、どうやらみんな苦労しているみたいだ。

 


「コロナがどんなものなのか知らないけど、大丈夫? 元気にやれてる?」

「ははっ。おばあちゃんみたいなこと言うね」

 


 詩菜乃の指摘に、顔が熱くなる。高校生のまま時が止まってしまった私よりも大人な詩菜乃に対して、随分とまぁ年寄りじみた問いかけをしてしまったものだ。

 はにかんだ笑顔を返すと、詩菜乃はコーヒーをひとくち飲んで、溜め息を吐くように言う。

 


「うーん、ワクチンも打ったし、元気には過ごせてるけど。やっぱり、コロナが流行る前よりかはつまらないかな。せっかく成人したのに、飲み会にも行けやしないんだもん」

「そっか。お酒が飲める歳になったんだ」

「でも、毎日つまらないなと思ってばかりじゃ、余計つまらないしね。最近は色々新しいこと始めてみたりしてるんだ。一人暮らしも始めたし」

 


 ここまでの詩菜乃の近況報告の中で、それは一番喜ばしいことだった。

 高校生になって以来、家の中にいる時は、詩菜乃は私を出さなくなった。それはつまり、愛情を一身に注がれる妹に、嫉妬することすら諦めたということ。詩菜乃の親に対する感情が、どれほど冷え込んでいたかというのを最も端的に表す事実だろう。

 あの親元を離れられたのなら、きっと詩菜乃はもっと自由に、のびのびと生きていける。掛け値なしに、私はそう思うのだ。

 


「私、美大に入って、ちゃんと絵を勉強し始めたの。まだ胸を張れるような賞は貰えてないけど、コンクールに出品したりもしてる」

「そうなんだ。見たかったな、詩菜乃の絵」

「そうだね。私も、見せたかった」

 


 寂しく笑う詩菜乃の横顔を見て、私は、そろそろ潮時かと思ってドーナツを完食し、本日三杯目のコーヒーを飲み干した。

 対面してから30分も経っていないくらいだが、もう十分だろう。こうして私と詩菜乃が顔を合わせて話せただけで奇跡だし、死人がこれからを生きる生者に、あまり干渉するべきじゃない。

 椅子を引いて席を立つ。これから私がどうなるのかは分からないけれど、今はとりあえず、この店を出よう。

 


「じゃあ、行くね」

「……そっか。もう行っちゃうんだ」

 


 まだ少ししか飲んでいないコーヒーと、まだひとくちしか食べていないドーナツをカウンターに残して、詩菜乃は私を見送るために立ち上がる。

 店の出入口のドアの前まで来た時に、後ろから手を掴まれる。何も言葉を返さず、振り返りもせず、暖かな詩菜乃の手の温度を感じながら彼女の言葉を待った。

 


「今までありがとう。おかげで私、大人になれたよ」

 


 濡れた声に、ほんの少しだけ、目頭が熱くなる。

 あと少しだけ、願わくばいつまでも、こうして手を繋いでいたい。まだまだ、彼女の向かう先の未来を、傍らで見守っていたいと思う。

 


「見守ってるよ。ずっと」

 


 少し、飾った言葉になってしまっただろうか。

 死の間際、最後の最後に生まれてしまった、最初で最期の執着を振り払う。

 私は重いドアを押し開けて、この店の外へと、一歩足を踏み出した。

 


#

 


 低血圧な私にしては珍しく、今朝はとてもすっきりとした目覚めだったのだが、頬が涙で濡れていたのはどういうわけなのだろう。

 何か、おもしろい夢を見ていたような気がするけれど、夢の内容はさっぱり覚えていない。泣くほど感動的な夢を鮮明に覚えていられたのなら、来週提出のシナリオ制作の課題はきっと楽だったに違いないのに。

 久々に早起きしたのをいいことに、今日は早めに下宿を出て大学に赴いた。紅葉がきれいに見える喫煙所にイーゼルを立てて、次のコンクールに出品する絵の仕上げに取り掛かっている。最後に全体のバランスを整えたら、完成だ。

 


「あれ、詩菜乃?」

 


 声に振り返ると、キャメルのボックスとジッポーを両手に持った親友が、珍獣でも見るかのような目で私を見ていた。

 私が美大に進むことを決めたのには、少なからず真鈴の勧めがあったことが関わっている。軽く手を上げて、おはようと挨拶する。

 


「今日は早いね。ねぼすけの詩菜乃が」

「なんかパッチリ目が覚めてさ。真鈴は、一限始まる前に一服しに来た感じ?」

「いや、私も詩菜乃と同じかな。コンクールに出す絵の作業をしようかなって。まだモチーフもなんも決めてないけどね」

 


 真鈴がマスクを外してタバコに火をつけるのを見て、私もカバンのポケットからタバコを出す。メビウスの赤いオプションだ。

 ふたり並んで灰皿の近くに置かれたパイプ椅子に座り、空に向かって煙を吐く。澄み渡った秋の早朝の空には、淡い雲がのろのろと流れていた。

 


「いい絵だね」

 


 まだそんなに長くなっていない灰をせっかちにもトントンと落としながら、真鈴は私のイーゼルの方を向いて言う。

 まさしく今日この日の空のような、優しい青空の下、紅葉を見上げる制服姿の少女の後ろ姿を描いた絵。上手くは言えないが、我ながら魂のこもったいい作品に仕上がったと思う。

 


「タイトルは決めてるの?」

「まだ。『紅葉と少女』にしようかと思ったんだけど、そのまんますぎるかなって」

「ふうん……。ねぇ、この女の子、詩菜乃がモデルでしょ」

 


 何が面白いのか、ニヤニヤしながら尋ねてくる真鈴に、私は首をゆるく横に振る。

 たしかに絵の中の少女はブレザー姿だし、髪型も高校時代の私によく似ていると思うけど。

 


「違うよ」

「え? じゃあ誰なの」

 


 これは、私しか知らない少女。

 私だけが覚えている、造られた花のように優しい少女。

 薄く笑って、描かれた少女の後ろ姿を見つめながら、私は噛み締めるように言った。

 


「秘密」

超かぐや姫!は『アンチ物語』【ネタバレ注意】

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お久しぶりです。あ、間違えた。

かぐやっほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

超かぐや姫!を劇場で観てきたので、色々と感想とか考察とかを自分なりに書いておきたいなということで、つらつら書いていきます。

数日前に劇場で1回見ただけなので細かい間違いとかあるかもしれませんが見逃せよ。そんなとこにいちいちツッコむ前にテメーのパッとしない血尿みてーな人生を見直したら?なぁ。キンタモンくん。キンタマのデジモン、キンタモンくん。いつになったらホーリーキンタモンに進化するのかな?ガキが。

ネタバレ注意。完全に既に見てる人向けに書きます。

 

総評

まず最初に総評として、ドーパミン映画だった。

 

主にミセスグリーンアップル様とそのファンをバカにするネットミームとして広まった『ドーパミン中毒のガキ向け』というワードだが、

(僕がミセスグリーンアップルのことをミセスグリーンアップル様と呼んでいるのは、炎炎ノ消防隊のパチンコにインフェルノを使うのを許可してくれているから。米津玄師とかいうシャバ僧はシンウルトラマンのパチンコにM八七を使わせなかったパチンコを差別しているレイシスト)

今回僕がこの映画に対して言っているドーパミンは、もうマジでドーパミン、絵・曲・演出・演技・展開、全てにおいて脳が快楽を感じるのに全振りしていて天晴れという褒め言葉である。

 

展開の早さについて

いちばん分かりやすい顕著な例として、ストーリーの『切り方』が挙げられる。

 

①物語の最初、世界観の説明(今は昔、あれれ?みたいなナレーションのやつ)〜彩葉の簡潔なキャラクター説明

②赤ちゃんかぐやを拾ってから〜成長し終わるまでの育児パート

③かぐやが仮想空間ツクヨミに初ログイン〜ヤチヨのライブ、ヤチヨカップ開催宣言

④かぐやといろPのライバー活動〜KASSEN

⑤VSブラックオニキス〜ヤチヨカップ結果発表

⑥ヤチヨとのコラボライブ〜月の使者たちの強襲

 

これが大まかなストーリー序盤〜中盤の展開なのだが、まぁここは特に展開が早いとは思わない。約2時間半尺の映画に色々詰め込もうと思ったらある程度早くなるのは当たり前だし。

凄いのは、この展開の中で、

・彩葉は幼い頃父を亡くし、それ以来母親と折り合いが悪く、「自分で全て生計を立てる」という条件の元で貧乏一人暮らしをしているという重めの背景

・かぐやは月から逃げてきていて、いつか月に帰って仕事に戻らなければならない。そんな自分に似た境遇の日本のお話・『かぐや姫(竹取物語)』を知って、私の物語は絶対ハッピーエンドにする!と宣言する、物語全体のテーマとなるシーン

・かぐやがライバーとして人気を集めてランキング上位に上り詰めるまでの過程

・月の使者の設定、ツクヨミがどういうものでどれくらい日本に普及しているのか(KASSENで戦うライバーたちはツクヨミでの姿だがKASSENはツクヨミ上のゲームなのか提携してる別ゲーなのかみたいな細かい説明)、何故月の使者は電脳世界にしか現れないのかなどのSFチックな細かい設定開示

これらの、長くなりそうな説明やかなり大事なシーンを、けっっっこうサラッと済ませたり、そもそもSF的な説明みたいな面倒なところはかなりザックリ省いたりする。

ツクヨミの世界観が魅力的なだけに、ここはけっこう賛否両論分かれる部分だと思う。僕自身、『超かぐや姫!』は彩葉とかぐやたちが現実とバーチャルで楽しい日々を送るポップな楽しさと映像美が一番の魅力だと思うので、そこらへんの設定がバッツリカットされるのは仕方ないと思いつつももう少し色々説明が欲しかったというのが正直なところだ。

特にヤチヨカップ周りのツクヨミの描写に関して、作中全部通して、彩葉・かぐや・ヤチヨ・黒鬼の3人・彩葉のリア友たちという、彩葉の周りのコミュニティ以外にはキャラクター性が分かるようなフォーカスがほとんど当たらなかったので、広大に広がるツクヨミの世界を見せてもらったはずなのにすごい狭い世界に感じたのは正直惜しいところ。(2時間半にそんなに詰め込めるわけないだろというのは分かってるけども)

 

『楽しくない』『ダレる』『面倒な説明パート』が、出来る限り徹底的に排除されている。

あと、中盤以降のガチでシリアスな展開以外では基本的にキャラクターが暗い顔をしないというのもすごい。彩葉がエナドリや栄養ドリンクをクソほど飲んで寝不足でヤバい、とか、コミカルなギャグ顔で済まされる。『重い』『暗い』は本筋のかぐやとの別れやヤチヨの過去以外で抱かないようになっている。

インタビューで監督が語っていたことを友達が見て僕に話してくれた三次情報でアレだが、「この作品はそもそもNetflixのコンテンツとして作られたものなので、チケットを買った客は基本的に最後まで鑑賞してくれる映画と違い、途中で飽きたら閉じられてしまうネット配信サービスでどうにか視聴を継続してもらえるよう頑張った」ということらしい。

つまるところ、ガチでドーパミン中毒のガキでも飽きずに見続けられるよう丁寧丁寧丁寧に計算し尽くされた結果というわけだろう。

誰かの100点になれなくていいから全員の70点くらいになりたい、みたいな、良い意味での『大衆向け』をすごく感じる作品だった。自分で書いててコレ全然褒めてるように思えんな。マジで褒めてます。すごい。

 

考察

一番語りたかったことを書いていく。

『超かぐや姫!』、超大ヒット映画であることは間違いないのだが、X上では割と賛否両論というか、普通に批判的な意見もよく見る。

その中で特に言われているのが、「物語全体に軸がない」という意見だ。

たしかにまぁ、全体的に行き当たりばったりというか。彩葉が赤ん坊かぐやを拾って親も警察も頼れなかった結果とりあえず自分で育てる、かぐやが退屈だとワガママを言うからツクヨミやらせる、ヤチヨカップが開催されて彩葉がヤチヨにメロメロだからかぐやがライバーになって優勝を目指す、と、小目的がポンポン現れてはそれに向かって頑張るという感じで確かに物語を通しての大きな目的みたいなのが弱い。

それでいうとこの物語で一番大きい目的というのは『かぐやとの再会』になるのかもしれないが、これに関してはマジでアッサリ「彩葉が10年頑張りました」で済まされる。ジョバンニかよ。

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ネットでたまに見るこの図。

シナリオ構成の悪い例・良い例としてよく議論の材料となる。これで言うと超かぐや姫!はさすがに贔屓目で見ても悪い例の方が当てはまるだろう。

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尾田くん、見損なったぞ。

 

しかし、この『物語に軸がない』という批判について、僕なりに114514万8000年考えてひとつ答えを出したので発表したいと思う。

その論というのが、今回の記事タイトルでもある

【超かぐや姫!、物語アンチ説】

である。

 

物語序盤、大きく育ったかぐやは、彩葉に見せてもらったかぐや姫(竹取物語)の中のかぐや姫と自分を重ね、「私の物語は絶対ハッピーエンドにする!」と誓う。

実はこれが作品一番の大目的であり、作品全体を通してのテーマだと僕は考える。

 

日本最古の物語、かぐや姫(竹取物語)。

月から来たかぐや姫を、お爺さんとお婆さんが育て、三人は仲良く幸せに暮らす。

その後、美しく育ったかぐや姫は帝を含む男たちに求婚を受け、それぞれに、燕の子安貝を持ってこいだの火鼠の皮衣を持ってこいだのといった無理難題を与える。

なんやかんやしてる間に、月からかぐや姫を迎えに来た使者が来襲。帝たちはかぐや姫を連れ帰らせまいと戦うが、健闘むなしく、かぐや姫は羽衣を着せられたことによって記憶を消され月へと帰っていく。

おしまい。

 

超かぐや姫!は、このストーリーをなぞって進行していく。

月から来て竹の中で眠っていたかぐや姫→月から来て電柱の中で眠っていたかぐや姫

ジジイとババアが育てる→彩葉が育てる

帝たちに求婚される→ブラックオニキスの帝に求婚される

月から迎えが来る→月から迎えが来る

帝たちはかぐや姫を連れ帰らせないために戦う→彩葉は帝たちに共闘をお願いし、かぐやを連れ帰らせないために戦う

羽衣を着せられて記憶を消される→羽衣を着せられて記憶を消される

 

と、竹が電柱に変わってたり帝がローレン・イロアスみてぇなイケメンに変わってたりみたいに現代風アレンジがされているところもあれば、月の使者や羽衣のようにほぼ完全一致な部分もあったり、超かぐや姫!がかぐや姫の物語をなぞっている事に関しては異論はないだろう。

原初のかぐや姫では、かぐや姫は記憶を消されて月に連れ帰られる。悲しく切ないが、在るべきものが在るべきところに帰ったという点では、仕方無い、美しいトゥルーエンドだとも言える。

だが、超かぐや姫!のかぐやはこれを「バッドエンドじゃん!」と切り捨てる。

 

美しく綺麗なトゥルーエンドよりも、ゴチャついてて汚くてもいいからハッピーエンドがいい。

これは僕の拡大解釈しすぎかもしれないが、それが作品全体のテーマであり、世間的に良しとされている『物語としての美しさ』に真っ向から反抗する作品だったのではないだろうか。

 

超かぐや姫!には、物語として、世間的には悪いものだとされている要素がいくつか見受けられる。

 

①蛇足

いちばん分かりやすいのがこれだろう。

作品の『本当のエンドロール』後、少しだけ映像が挟まる。その映像に彩葉やかぐやなどのキャラクターは一切映らず、ただの背景をバックに、かぐやたちの話し声、笑い声が聞こえるというもの。

物語を補完するものでも何でもない、彩葉のセリフ通りの『蛇足』。

言葉自体に悪い意味があり、シナリオ構成上嫌われる要素でしかない『蛇足』。それをあえてキャラクター自身に言わせている。

 

②機械仕掛けの神

機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)。

厨二病的なワードとして知られるこの言葉だが、これはもともと演劇用語。

演出技法のひとつで、演劇上でどう足掻いても解決できないようなどうしようもない状況に陥った際に、どこからともなく全知全能の神が現れて問題を解決に導き物語を無理やり終わらせるというもの。

この手法に関しては、古代ギリシャの時点で既に批判されているらしい。いわゆる夢オチなどもこれに含まれ、物事を作者の手で無理やり解決させるようなことは観客を裏切る行為であると非難される、悪しき技法であるとされている。

 

さて、超かぐや姫!についてだが、かなりコレに片足突っ込んでいると思う。

10年後、彩葉が研究者となって開発したかぐやのボディ。味覚に関する彩葉の発言から分かる通りこれはバイオ的なテクノロジーではなく、ロボティクス的な、『機械仕掛け』のテクノロジーだろう。

かぐやは月から彩葉の歌を聴いて地球に帰還しようとしたが、デカイ石と衝突して軌道が変わり、八千年前に着いてしまった。

それから八千代の時を経て、『かぐや』は『ヤチヨ』となった。たしかにヤチヨはかぐやであるが、彩葉にとってヤチヨはヤチヨで、かぐやはかぐや。三人一緒の幸せな時間は失われてしまったのだ。

一旦『偽のエンドロール』が挟まったあの時点で物語が終わっていれば、それは原初のかぐや姫と同じ、悲しくも美しい綺麗な物語だっただろう。

それを、「彩葉が10年間メチャメチャ頑張ったからかぐやを復活させれました‼️やっぴ〜〜‼️」という、なんていうか書き方も悪いが身も蓋もないやり方で無理やりハッピーエンドにしてしまったのだ。

 

あろうことか、物語の主人公自身が機械仕掛けの神になって、綺麗に終わった『かぐや姫』を『超かぐや姫!』に書き換えた。

序盤にかぐやが言っていた「私たちでハッピーエンドに」をまさに体現したような、自分の力で叶えて掴み取ったハッピーエンド。

考察厨のこじつけと言われたらそれまでだが、僕は終盤のあの展開は、機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)を擬似的に表現したものだと思う。

 

③オムライスとパンケーキ

これは観てる途中に思ったことだが、

「いやお前、オムライスが好物になれや」。

どういうことかと言うと、かぐやが成長して彩葉と同じようなものが食べられるようになってから初めて食べた料理はオムライスで、美味い美味いとパクパク食べていたのだが、後のかぐやの好物になるのはパンケーキなのだ。

一応、彩葉が最初に手作りしてくれたものではあるのだが(オムライスはコンビニで買ってきたやつらしい)、水と小麦粉だけのボッソボソのやつで不味いと言っていたり、その後食ったやつは彩葉と友人たちを尾行した先のカフェのパンケーキ。

この点も物語として綺麗とは言い難い。シンプルに分かりやすくエモを演出するなら、最初のオムライスは彩葉が有り合わせの材料で手作りしたもので、かぐやはそれを食べて好物として定着する、とかの方が綺麗だし、大抵の作品ではそうなるところだろう。

 

この『超かぐや姫!』という作品、重い部分や難しい要素を極力カットしていると言ったが、それでも、そういう部分を長く描かずに短く済ませるという工夫をしている、計算し尽くされた作品なのだ。

一番分かりやすいのが彩葉と母親との確執。

物語冒頭にデフォルメされた彩葉と母親がケンカするシーンから始まり、彩葉が体調を崩してかぐやに母親の話をするシーン、兄である帝との会話。

母親の話はちょくちょく出てくるのに、肝心の母親が具体的にどういう人物でどんな原因があって彩葉と仲違いしているのか、ほぼ描かれない。母親自身のセリフもほとんど無い。

だが、回想シーンでの兄に対しての「ええよ」と、初めて自分の意思でお願いをした彩葉に対しての「ええよ」。このたった二つのセリフだけで、本来もっと長く描くべきに感じる親と子の和解のシーンを説得力を持たせた上で綺麗に短く済ませた。

 

そんな能力のある制作陣が、かぐやの好物と最初の食事シーンの関係性について適当に決めたとは思えない。

この部分にも、一般的な物語の綺麗さ、一貫性への対抗を感じる。

 

……と、このように。

超かぐや姫!には、いくつか、現代の批評において批判点となりうる要素や意図的に入れられたであろう作劇的な粗のようなものが見られる。

 

僕はこれらの要素こそ、作品のテーマである『ハッピーエンド』であり、裏のテーマだと思われる『綺麗な物語へのアンチテーゼ』ではないかと思う。

 

とっ散らかりすぎるからあえて言及はしなかったが、たぶん『かぐや姫(竹取物語)』の他にも、自分の知らない時間軸に取り残されるかぐや(ヤチヨ)が『浦島太郎』的だったり、KASSENで戦う相手が鬼(ブラックオニキス)だったり残基表示が桃のアイコンだったりの『桃太郎』要素など、他にもおとぎ話・昔話モチーフの要素がある。

様々な物語をなぞった上で、彩葉が自分の力でハッピーエンドへと導いたオリジナルの物語。彩葉とかぐやとヤチヨの、「誰かの書いたお話じゃない」、「一度きりの人生」である、『Ex-Otogibanashi』。

『EX』には、『EXTRA(特別な)』という意味もあるが、『ex-boss(元上司)』のように元の・以前のという意味もある。これまでは綺麗に終わったおとぎ話をなぞってきたが、「キミの歌届けば」、彩葉の歌が届いて月から帰ってきたかぐやは、そのおとぎ話を過去のものとするべく行動した。

超かぐや姫!は、彩葉たち3人の特別なおとぎ話であり、既存の美しく終わった物語をぶっ壊してその先へと進んだ新しいおとぎ話である、ということなのかもしれない。

 

 

まとめ

とっ散らからないようにしようとしたのに結局まとまりの無い文章になった。

何か他にも色々書きたいことはあったと思うのだが、大体書き記しておきたい考察などは書き終わったと思うので今日のところはこれで。

 

あ。あと、劇場公開が決まった時に「一周目は絶対Netflixで見た方がいい!」とか言ってたステマ野郎、殺すからな。お前ら絶対ネトフリから金もらってんだろ。うわ〜ここ絶対スマホとかタブレットで見た方がよかったな〜!なんて箇所一個もなかったわ。殺すからな。

超かぐや姫!に倣って蛇足を演じたところで今日はここまで。ではまた。

 

パチンコ『Pブルーアーカイブ』が出たらどんなスペックか妄想してみようって話

ブルーアーカイブ。

善良で平凡なただのオタクを、エロ絵いいね付けマシーン、またはおもんなネットミーム大喜利マシーンに変質させてしまう恐ろしい魔のソシャゲである。

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僕自身、一昨年くらいまではハマっていて、メインストーリー百鬼夜行編までは読んだ『先生』だったのだが、最近復刻した便利屋68のイベントが初開催される前くらいにガチャで爆死した時、顔真っ赤にしてipadからアンインストールしたのを最後にほとんどログインしなくなってしまった。

元々ソシャゲへの課金には否定的な考えを持っていた僕だが、ハマっていた時は、ガチャ天井のための2万×2回=4万と、周年記念の星3確定チケットのための4000円?(価格は覚えていない)と、あと諸々合わせて総額5万くらい課金していた。今となってはマジで後悔している。どう考えてもパチンコ打った方がいい。

世に言う『推し』と言えるほどではないが、僕は陸八魔アルが一番好きで、ガチャ爆死して全く石がない状態で便利屋イベントが来た時にこのゲームに絶望して反転アンチになり辞めてしまったわけだが。とはいえ最終編までのストーリーは素晴らしいものだと思っているし、ブルアカへの憎しみが最大だった頃に始まったせいで見ていないアニメも、エデン条約編とかを劇場版でやってくれたらイッキ見したいくらいには世界観もシナリオも愛している。

 

というわけで、パチンコもブルアカも好きなこの僕が、『Pブルーアーカイブ』が出たらどんな感じのスペックになるのか、またどんな演出があるのかを考えてやろうってワケ。

最近の流行りだと、スマパチで初当たりが1/499とかのバケモンみてぇなクソ射幸性機がホールで幅を効かせているが、今回はとりあえずオーソドックスな1/319で考えていきたい。

あ、先に言っておくが、今の話でついてこれなかったようなパチンコ打ったことの無いゴミにはここから先を読む資格はないので自主的にブラウザバックをするように。そして今すぐ万札握りしめてパチ屋に行ってパチンコ童貞を捨ててくるか、ホームセンターに言って煉炭あるいは縄と踏み台を買ってくるかのどちらかをするように。パチンコ打たない奴は〇ぬべきってトランプも言うてた。

ではやっていこう。まずは基本スペックから。

 

〇基本スペック

通常時大当たり確率:1/319

ラッキートリガー搭載

〇通常時大当たり振り分け

1%:10R1500発+LT(次回大当たり濃厚)

4%:10R1500発+確変(次回大当たり濃厚)

50%:2R300発+確変(ST100回)

45%:2R300発+時短70回

〇ST『Blue Archive Rush』性能

ST回数:100回

大当たり確率:約1/64

継続率:約80%

〇右打ち中大当たり振り分け

5%:10R1500発+LT(次回大当たり濃厚)(実質3000ボーナス)

10%:出玉なしST回数リセット

85%:10R1500発(ST継続)

〇LT『Blue Archive Rush;あまねく奇跡の始発点』

ST回数:155回

大当たり確率:約1/64

継続率:約91%

〇LT中大当たり振り分け

5%:10R1500発+LT継続・次回大当たり濃厚(実質3000ボーナス)

10%:出玉なし回数リセット(LT継続)

85%:10R1500発(LT継続)

〇時短『戦術対抗戦モード』

時短回数:70回

大当たり確率:1/319

 

本機は王道のロングSTタイプで、演出を楽しめるよう設計された原作ファン向けの一台である。

時短引き戻しも含めたトータルの確変突入率は約64%、下位ラッシュの継続率は約80%、図柄揃い時(大当たり時の90%)はオール1500発となっており、昨今の台と比較すると遊びやすくマイルドなスペック。確率と出玉数をいじればライトミドルや甘デジのスペック違いも作りやすいだろう。

下位ラッシュ中、テンパイ煽り失敗後などから突入する演出・『プレナパテス決戦』は、突入した時点で5%のLTか10%のSTリセットを引いており、1/3でプレナパテスを撃破することができれば見事約92%継続のラッキートリガー発動!

通常時の初当たりで45%の時短を引いてしまった場合は、時短専用モード『戦術対抗戦モード』に突入。時短専用のリーチ演出として、敵部隊の殲滅を目指す『戦術対抗戦リーチ』の他、時短専用のストーリーリーチ『時計じかけの花のパヴァーヌ』・『カルバノグの兎』を搭載。

 

スペックを妄想するだけでかなり楽しくなってきた。続いて、通常時の演出を考えていこう。

まずはよくある『キーポイント激熱演出』から。

 

〇通常時4大激熱演出

・推しキャラメモロビ背景

信頼度:80%OVER

図柄テンパイ直後、SP発展前に発生する可能性のある演出。

カスタムで設定した推しキャラのメモリアルロビーが全画面に映し出される。セリフ付きなら超激熱!?

 

戦国乙女とかの萌えカットインをイメージしてもらえれば。キャラによっては「これ出てハズレるの許されないだろ!」みたいなメモロビもあると思うのでファンの声が怖いが。

 

・アロナ群予告

信頼度:トータル80%

変動開始時、図柄テンパイ直後、SPリーチ中など、様々な箇所で発生の可能性がある予告。

画面上から下へ、ミニキャラのアロナが大量に降り注げば激熱!最後に遅れて落ちてくるミニキャラが、アロナではなくプラナなら確変大当たり濃厚!?

 

裏でどんな演出が起こってるか隠してるくせに単体だと大して熱くないフリーズ演出とか入れてるくせに群予告を入れていないパチンコ、許せません。

 

・大人のカード予告

信頼度:約70%

SP発展時、役物落下のタイミングでブラックアウトから発生。

真っ黒な背景に、「どうやら……『反則』みたいだね」の金文字と共に『先生』が登場。画面に『大人のカードを使う。』の選択肢が浮かび上がる。ボタンを押すと、再度役物が落下し強烈な激熱サウンドが発生!

また、1%のLT直通振り分けを引いていた場合は、崩落するアトラハシースの方舟を背景にプレナパテスが想いを託す専用ムービーが発生!『応える』の選択肢を押すと同時に、感動の『プレナパテス全回転』へ……!

 

『大人のカード』という言葉を使う以上、1%のプレナパテス全回転はここからしか発生しないようにしないと嘘なので。

アカン、ホールでこれ引いたのを想像してちょっと泣きそうになってきた。『優しさの記憶』が流れ出して、アロナとプラナが手を取り合うのと同時に、シームレスに右打ち開始してボーナス開始したらマジで泣いちゃう。

 

・本機最強リーチ『誰の憎しみ』

信頼度:約80%

エデン条約編3章、ヒエロニムスとの最後の戦いを描く、全回転を除けば最強の高信頼度を誇るストーリーリーチ。

大人のカードを使って呼び出した生徒によって信頼度が変化。ホシノ・ヒナ・ネルなど各校の最強生徒が参戦すれば信頼度アップ。ミカ・サオリや、推しキャラが参戦すれば確変大当たり濃厚!?

 

ブルアカのエデン条約編と最終編は全回転にしたい場面が多すぎて、高信頼度とはいえハズレる可能性のある最強リーチはここにするしかなかった。いやこれで負けるのもだいぶ嫌だけど。

あとエデン条約編の本筋にガッツリ絡むミカやサオリを参戦させるのはマジで5分くらい悩んだが、ていうかここ書いてる今も書き直そうかまだちょっと悩んでいるが、まぁ大人のカードって原作の時点でそういうのを無視できる設定だし、プレミア扱いならいいかってことで。

 

キーポイント演出に関してはこんなところだろう。続いて、左打ちでの他の演出やリーチの種類について考えていきたいと思う。

 

〇通常時リーチ演出

・学園SP

信頼度:トータル10%未満

各学園のミニキャラたちによる弱SP。

「対策委員会の金策会議」では、アビドス生徒たちが次の返済に向けた金策の案を次々に提案。見事良案が思い付けば、VSリーチやストーリーリーチなどの強SPに発展!

「風紀委員会、夏季訓練」では、ゲヘナ風紀委員による海での夏季訓練が行われる。乱入してきた不良生徒たちを鎮圧できれば強SPに発展!

他にも、「便利屋68の猫探し」「ゲーム開発部の格ゲー大会」「セミナーのパジャマパーティー」「放課後スイーツ部のケーキバイキング」など、様々なリーチ演出を搭載。

 

強SPなどの大部分はアニメをもとに作ることになるだろうから、アニメでフォーカスされなさそうな、本編にあまり絡んでこない部活や生徒をここで出していきたい。

 

・VSリーチ

信頼度:トータル約25%

ストーリー本編の戦闘シーンが展開する強SP。全体的にストーリーリーチより信頼度は低め。

「VS 便利屋68」では、アビドス対策委員会と便利屋68のバトルが展開。背景に柴大将がいればチャンスアップ。

「VS C&C」では、ゲーム開発部たちによるセミナー・C&Cを相手取り、G.Bibleを奪取できれば大当たり。警備ドローンの色が赤ならチャンスアップ。

その他にも各章の戦闘シーンを元にしたリーチが数種存在。

二種類存在する「VS 聖園ミカ」リーチのみ別格の信頼度を誇り、補習授業部VS聖園ミカなら約40%、錠前サオリVS聖園ミカなら約60%。

 

アニメ原作の台で、ストーリーリーチとVSリーチに種類が分かれているタイプのやつは「うわ、前半けっこう熱い予告あったのにVSリーチかよ」みたいな事が起きがちなので、VSリーチの中にストーリーリーチ並に強いモノがあると嬉しい。

これはパチンコあるあるだが、通常時は原作で強い敵ほど熱い(勝ちやすい)のに、右打ち中は普通に弱い敵には勝ちやすいし強い敵には負けやすいみたいなのあるよね。ゴッドイーターのマルドゥークとか。あれ仕方ないけど納得いかないよね。

 

・ストーリーリーチ

信頼度:トータル60%

vol.1、vol.3の名シーンがよみがえる、最強リーチ「誰の憎しみ」をはじめとした熱いリーチ群。タイトル色・テロップ色・カットイン色等の共通チャンスアップとは別に、各リーチ固有の確変大当たり濃厚パターンが存在する。

・「失ったもの、手放さなかったもの」

アビドス2章のラスト、黒服と対決し、ホシノを救出できれば大当たり。回想シーンが挟まればチャンスアップ、当落前のカットイン時、ユメの擬似導光板演出が出現すれば確変大当たり濃厚!

・「忘れられた神々のためのキリエ」

アリウススクワッドとベアトリーチェの最終決戦。アツコを救い出すことができれば大当たり。回想シーンが挟まればチャンスアップ、リーチ中BGMがキリエに変われば確変大当たり濃厚!

なお、vol.2、vol.4のストーリーリーチは時短中にのみ発展の可能性がある。

 

リーチ中BGMがキリエに変われば確変大当たり濃厚←これ自分で言うのも何だけどオシャレすぎるだろ。開発者天才だなって言われるやつじゃん。

 

・全回転リーチ

3000発+LT突入が濃厚となる『プレナパテス全回転』を除き、4%の10R確変大当たり+次回大当たり濃厚の振り分けを取っていた場合に発生する全回転リーチ演出。

・『私たちの、青春の物語』

雨上がりの空を背景に、ヒフミが想いの丈を高らかに宣言するエデン条約編3章の名シーン。

・『プロトコル:ATRAHASIS』

アリスによる次元バリアの破壊、そしてアリスの身代わりとなって消えゆくケイの独白を綴る、最終編3章の名シーン。

・『すべての『奇跡』が在る場所』

原作本編でも未だ謎に包まれている、謎の電車、謎の時空で、連邦生徒会長が先生に想いを託すようなメッセージを送る名シーン。

 

変動開始時、あれ?なんか図柄止まんの遅くね?と思ったら、いきなり画面が暗転して「責任を負う者について、話したことがありましたね」って聞こえてきたら、俺マジでケツ浮いた後に台に突っ伏しちゃうと思う。

アビドス2章の『おかえり』も入れようかと思ったが、そのシーンはストーリーリーチで当たった時に流れてほしいなと思ったのでキャンセル。

 

・特殊リーチ

信頼度:トータル25%

弱SPハズレ後などから発展する可能性のある、特殊リーチ。

・生徒募集チャンス

弱SPハズレ後、通常画面に戻った際、ヒラヒラと舞い降りる10連募集チケットがピタッと画面に張り付けば発展。

アロナが封筒を叩きつけるお馴染みのガチャ演出が始まる。ピンク封筒なら大当たり濃厚。

封筒開封後、青・黄・ピンクの3種の書類が10枚出てきて、ボタンを連続プッシュして開封していき、役物が落下すれば大当たり。青は3%未満、黄色は10%、ピンクは大当たり濃厚。

 

ブルアカを題材にパチンコ作るってなって、ガチャ演出入れないのはさすがに嘘。フェイク。パチこき野郎。

ちなみにここまでで何度か『役物落下』とか言ってますが、役物は普通にブルーアーカイブのタイトルロゴです。ブルーとアーカイブの真ん中のところで切れるようになってて、当たった時は中から銃役物がガチャガチャ出てきます。

エヴァ15の槍とか化物語の怪異シャッターとかマクロスΔのワルキューレシャッターとかアリア2のガバメント役物とか大好きなんですが、もはや一周まわってシンプルにタイトルロゴが落ちてくるのが一番脳汁出るかも。最近発表された炎炎2の役物何あれ、SANKYOは本当にアレで良いと思ったんですか?

 

・ゲマトリアチャンス

ノーマルリーチハズレ後、画面枠に黒いモヤが発生して発展を煽る。画面が黒いモヤに完全に包まれると、黒服が出現して演出に発展。

黒服が出すカードによって告知方法と信頼度が変化。

信頼度10%未満の『一撃告知』は、黒服が3回セリフを言う度にボタンの色が変化していき、その色に応じたボタンで最終ジャッジ。

信頼度20%の『連打告知』は、ボタンを連打して制限時間内に画面枠の色をレインボーまで上げることができれば大当たり。

信頼度50%の『激震告知』は、ボタンを長押しし、途中でボタンがバイブすれば大当たり。

 

先バレ付けてる機種は、こういう先バレなくても当たる特殊リーチを占有率10%くらいで搭載しとくのを義務化してくれ。

黒服は単純にキャラデザが好きなので、コイツ主役の演出をひとつは入れたかった。立ち位置的には物語シリーズの貝木現象(SP発展前に発生し、チャンスアップや一発告知などをくれる)とかと同じ扱いにするのも良さそうだけど。

 

最後に、右打ち中のリーチ演出を考えていこう。ここまではかなり理想の台に仕上がっていると思うので、右打ちの演出にもこだわっていきたい。

 

〇ラッシュ中モード選択

ラッシュ中は演出バランスをいくつかのモードから選択できる。

ノーマルは「シャーレモード」、リーチ発展しない変動ではリーチ前演出が発生しない「アビドスモード」、保留の上に〇%と信頼度が表示される「ミレニアムモード」、

先バレ発生で大当たり濃厚の「ゲヘナモード」、プレミア発生率アップの「トリニティモード」、画面上にパトランプが出現し光れば大当たり濃厚の「ヴァルキューレモード」……等々。

 

正直、こういうキャラゲーもののパチンコは、シンフォギアみたいにモードを変えたらリーチ内容も全部変わるようにした方が良いと思うのだが、それだとあまりにも開発の負担がでかすぎるのと、どうしても「他のモードでは長いリーチに発展している間、シンプルモードを選んでいるからただ長い時間待つだけになる」みたいな問題が生まれてしまうのでやめた。

禁書目録の一方通行モードとかクソおもんないし。ああいう系はロングSTでやっちゃダメなんやなって。

 

〇ラッシュ中リーチ演出

・イベント系リーチ

信頼度:トータル30%

原作ゲームで開催されたイベントストーリーに沿ったリーチ演出。

「夏空のウィッシュリスト」、「新春狂想曲 第68番」、「船上のバニーチェイサー」など、本編を彩るイベントの名シーンがST中のメインリーチとなる。

 

通常時は本編シナリオ、ST中はイベントシナリオをメインに取り扱うようにすれば、各生徒の衣装違いやイベント限定一枚絵なども網羅できるだろうという試みである。

いや冷静に考えたらこれ開発費エグいだろうな。イベントはアニメ化されないだろうから、この台の演出のためにアニメ1クール分くらいまるまる書き下ろさないといけないレベルだし。

 

・最終編系リーチ

信頼度:トータル75%

通常時の演出では多すぎて網羅しきれなかった、最終編の熱い名シーンが、ラッシュ中は高信頼度のリーチとして発生。

「コールサイン:00」では、トキが廃墟から襲い来る敵たちを相手に戦う。ネルたちC&Cが助けに来るまで持ち堪えれば大当たり!

「二人の砂狼シロコ」では、シロコとシロコ*テラーのド派手な一騎打ちが見られる。シロコが勝利すれば大当たり!

「1200メートルのデリバリー」は、フウカが美食研究会と共に、方舟最下層のセキュリティ端末破壊を目指す、激走ドライブリーチ。最後に「グッ!」と親指を立てれば大当たり!

 

これは入れたかった。「そこかよ」とか言われそうだがフウカと美食研が好きなのでこれは入れたかった。

最終編も扱いが難しいと思うが、通常時の全回転とラッシュ中の高信頼度リーチなら、まぁ格を保ったまま無理なく入れられるかな、と。

 

・モモフレンズリーチ

信頼度:トータル25%

5〜20秒程度で完結する短いリーチ演出。

「モモすろっと」:モモフレンズのキャラが図柄になったスロット。ボタンを3回押し、同じキャラが揃えば大当たり。ペロロテンパイで大チャンス。

「ペロロジランプちゃんす」:ボタン一撃でペロロジラの頭についたパトランプが光れば大当たり。

 

アニメパチンコ、作中にゆるキャラがいたらこういうのさせがち。

 

・即当たり系演出

ST前半でたまに発生する、リーチ演出などを挟まずすぐに当たる演出。

「死刑ブラックアウト」:変動開始時、突然コハルの「エッチなのは駄目!」という叫びとともにブラックアウト。虹色のコハルの死刑フラッシュとともに大当たり図柄が飛び出す。

「突Unwelcome School」:変動開始時、突然暗転しUnwelcome Schoolのイントロが流れ出す。「LET'S GO!!」と共に白目アルの擬似導光板が発生すれば大当たり。信頼度40%。

「わっぴーカウントダウン」:アイドル衣装のミネ、マリー、サクラコのカウントダウン先読みから発生。0までいけばわっぴーフラッシュと共に大当たり!

 

オタクなんてUnwelcome School入れときゃ喜ぶんだから。男の子ってこういうのが好きなんでしょ?

わっぴーに関しては、初めて聞いた時からあまりにもパチンコの一発告知適性が高すぎるワードだと思っていたので入れさせて頂いた。アイドルイベ読んでないんですけどね。やっぴー。

 

・その他リーチ

信頼度:トータル20%

「連邦生徒会ミッション」:アユムから提示される『今日のお仕事』を完遂できれば大当たり。「10秒以内に順目を3回揃える」<「20秒以内に奇数目or偶数目を3回揃える」<「20秒以内に図柄をテンパイさせる」<「30秒以内にサンクトゥムタワーを再起動する」(大当たり濃厚)の順にチャンス。

「晄輪大祭」:キヴォトス大運動会を題材としたリーチ演出。ユウカが一位を取れば大当たり。原作ではユウカが出場していない種目も含まれる。

種目ごとに信頼度が異なり、「大玉転がし」<「騎馬戦」<「リレー」<「借り物競走」(大当たり濃厚)の順にチャンス。

「ハッキング変動」:ヴェリタスメンバーが図柄をハッキング!高速で何度も図柄が停止していき、継続・加速すればするほど熱い。チヒロ参戦でチャンスアップ。最終的に図柄が揃えば大当たり!

ヒマリが参戦するプレミアパターン、ハズレ後にリオのシルエットが出現し画面がフリーズして復活するパターンが存在。

 

エヴァで言うところのレバー押し続けるやつとかあそこらへんの立ち位置。弱いやつはとことん弱いけどたまにビックリ当たりしてくれたら嬉しいね、みたいな。

ハッキング変動は、僕は009通常時の加速連続演出がこの世で一番カッコイイものだと思っているので、リスペクトで入れました。

 

ふぅ、こんなもんか。ラッシュ中の演出も、正直まだまだフィーチャーできてないキャラとか部活とかあるし、物足りなさはあるのだが……そこらへんは通常時のコメント予告とかステップアップ予告とかで拾っていければいいだろう。

よし、完成!これにて『Pブルーアーカイブ』演出・信頼度まとめ完成!みんなもこれを見てホールに打ちに行こう!

よ〜し、今日こそプレナパテス全回転出すぞ〜!プラナ保留とか突ワカモ擬似連とか他のまだ見てないプレミアも見たいな〜!!

 

……えっ?

Pブルーアーカイブ、出てないやん。

俺、8500文字書いたねんけど。

架空のパチンコのスペックと演出を妄想してたら気付いたら8500文字書いてんねんけど。どういう事?何で誰も止めてくれへんかったん?

そもそも今もまだバリバリ売れててセルラン上位でフェスとかのリアルイベントも毎年やってるようなイケイケコンテンツでパチンコ出るわけなくない?何で誰も止めてくれへんかったん?

 

え、いや、お前らが嘘ついてるだけやろ?

Pブルーアーカイブあるし。京楽が出してるし(最近のSANKYOは駄目なので)。

こんだけスペックも演出情報も出揃ってるのに架空の台なワケないやん。鬼がかりと同時期くらいに出てまだ稼働貢献続いてるし。一時期サ終の危機やったブルアカを救ったのはバニーアスナじゃなくてパチンコマネーだってはっきりわかんだね。

ハンドル握ったら原作アプリ起動した時と同じでランダムな生徒が「ブルーアーカイブ!」って言ってくれるし。俺初打ちの時ツルギのボイス引いて笑っちゃったもんな〜笑

スロパチのれんじろうとるいべえも新台録やってたやん。るいべえはカヨコ推しって熱く語ってたやん。5万投資でやっと先バレからカヨコのメモロビ背景出てサオリVSミカリーチいって赤カットイン出たのにハズレて泣いてたやん。

は?Pworld調べても出てこーへんねんけど…壊れてる?これ。運営に問い合わせしよかな…。

 

まぁいいや。とりあえず僕は10時になったので、いっちょシャワー浴びてマイホにブルアカ打ちに行ってきますわ。また収支報告するんで。

ほな。

ではまた。

コーヒーがそんなに良いモンじゃないって知った後も架空のコーヒーに幻想を抱き続けているって話

今週のお題「コーヒー」

 

エロ絵を描くのに疲れてきたから寝てリセットしようと思ったけど眠気が全然来ないので、何か文字を書きたいなと思い、今まで使ったことのないはてなブログの『今週のお題』に手を出してみた。

コーヒーをテーマに一本の記事を書けるものなら書いてみろ、とのことなので、適当に書き殴っていこうと思う。

 

初っ端からアレだが、コーヒーをそこまで美味いと感じたことはない。

日常的に色々飲んでいて、あそこのアレが美味いとかあのブレンドはコクが深い、みたいなことが分かる人に話を聞いて飲みに行ったことが何度かあるけれど、あんまり分からなかった。

さすがに缶やインスタントと、挽きたてのコーヒーの違いは分かるが、コンビニと喫茶店のコーヒーの違いまでは分からない。いつからかは知らんがコンビニのコーヒーは今やどこもマシンのボタンを押せば、機械がその場で、自動で豆を挽いてくれるようになったから、同じ豆で作れば理論上全く差は生まれないハズで、当然といえば当然である。

 

もはや平均的男子すぎて詳細に述べるのも恥ずかしく面倒だが、僕は小学生の頃からコーヒーになんとなくカッコイイ、大人っぽいみたいな憧れを抱いていて、中学2年くらいの時にようやく砂糖やミルクを入れなくてもブラックで飲めるようになって以来、少しずつハマっていった。

雑貨屋で買った2000円くらいのコーヒーミルで、カルディで買ってきた適当な豆をコリコリ挽き、コーヒー好きの母親に振る舞い自分でも飲んだ。父親もたまに飲んでくれたが、カフェイン中毒のケでもあるのか、ボトルコーヒーの方が好きそうだった。

あまり覚えていないが、キリマンジャロ、ハワイコナ、ブラジル……みたいな種類があって、それぞれ一種類ずつ試していき、何種かブレンドして好みの味に近付けるみたいなことをした。本格的で楽しかったが、結局店で売ってある、最初からブレンドされて挽いてあるのを買った方が美味いし安いしラクだしで、すぐやる気を無くした。

たしかキリマンジャロは酸味が強く、ハワイコナはマイルドだが飲みごたえのある味わいだったと思う。他の豆のことはあまり覚えていないが、キリマンジャロが苦手でハワイコナが好みだったのだけは記憶している。

 

今でもたまにエロ系じゃない絵を描く時やパソコン作業が必要で集中したい時に喫茶店に行って作業をすることはあるが、その時のお供はコーヒーよりもタバコ。ちょっと脱線するけど、マジで『喫茶店』名乗ってんのにタバコ吸えない店は全部潰れてください。喫は喫煙の喫だろうが。

もちろんコーヒーも頼むが、あくまでもショバ代として金を払ってるだけで、大して飲みたくはない。高専から大学にかけて飲む機会が減って以来、あまりコーヒーが好きではなくなってしまったらしい。

最初のうちはブラックで飲んで、半分くらいに減ったらミルクを入れて飲む。こんなこと言うとケチくさいと思われるだろうが、作業のために喫茶店に入店しているわけだから、コーヒーと軽食で2時間粘りたいのだ。無くなり次第注いでくれるお冷を挟みつつ、チビチビ飲んで、途中からはぬるすぎてコクもクソもないただのぬるい苦水を啜ることになる。だから味変のためにメガトンミルクを残しておく必要があったんですね。

あぁそうか、書いてて気付いた。俺はたぶん喫茶店で作業をするようになって以来、冷めたまずいコーヒーを飲んでばっかいるからどんどんコーヒーが嫌いになっていってるんだ。

どっかで読んだが、そもそもコーヒーは提供されてからできるだけ早く飲みきった方がいいらしい。時間が経つにつれてどんどん風味が失われていくし、そもそもホットで美味いコーヒーは冷めたらまずい。アイスコーヒーだって氷が溶けたら薄くなって味のバランスが崩れる。

ホットで飲むにしてもアイスで飲むにしても、喫茶店で安く粘りたいがあまりに、時間をかけてまずくしたのをちびちびやってるから、その経験が蓄積されていってどんどん脳内で『コーヒー=まずい』になっていってるんだ。気付きたくなかった。

今度、作業とか抜きにして、普通にコーヒーを味わいに喫茶店に行ってみよう。そんで熱いうちに飲みきってみよう。もしかしたら多少認識が変わるかもしれない。

 

と、今後の人生の改善点が思いがけなく示されたところで、ここからは『フィクションの珈琲』の話をしていきたい。

 

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「アニメや漫画、ゲームなどに出てくるコーヒーで、飲んでみたいと思ったものは?」と質問された時、多くの人が思い浮かべるのはジョジョ7部の『ジャイロのイタリアンコーヒー』ではないだろうか。

っていうかこれはまぁ、描写的に、日本人が日常的に飲んでいるコーヒーとはかけ離れた別物だろうから、飲んでみたいコーヒーっていう種子とは違ってくるかもしれないが。

コールタールみたいに真っ黒でドロドロで同じ量の砂糖を入れて飲む……想像がつくようでつかない。僕はチロルチョコのコーヒーヌガーを溶かしたみたいなのを想像するが、たぶん違うと思う。今度アニメやるって告知が出たばかりだし、コラボカフェとかやって、『正解』をお出ししてほしいものだ。

 

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個人的には『ペルソナ5』の『ルブランコーヒー』も印象的。

主人公が居候している喫茶店・ルブランのコーヒー。もちろんコーヒー単体でも味や香りが気になるモノではあるのだが、ルブランのコーヒーは、『ルブランカレー』とセットで本領を発揮するのだ。

店主・佐倉惣治郎が、とある友人のアドバイスを受けて完成させた、コーヒーと最も相性のいいカレーのレシピ。屋根裏に住んでるゴミ、もとい主人公は、毎朝、そんな奇跡的相性(マリアージュ)のカレーとコーヒーを食べて学校に行く。

カレーやコーヒーがアップで写ったりはしないし、最近のFFみたいにえげつないポリゴン数で組まれた美麗モデルがあるわけでもないのに、キャラのリアクションや描写だけで腹が減る。

レシピが公開されていて、YouTubeのお料理系チャンネルで実際に作ってみた動画がいくつか上がっているのだが、どれもマジで美味そう。自炊すらリタイアした俺がスパイスからカレーを作るのとか一生無理だが、いつか食ってみたい。

 

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他にも色々あるが、一旦ラスト。最後はこれ、『珈琲店タレーランの事件簿』に登場するバリスタ・美星の淹れるブレンド。

だいぶ昔に読んだからもはやどんな描写だったか覚えていないが、たしか、まろやかな味わいとか、コーヒー好きで喫茶店巡りが趣味の主人公が唸るほどコクが深い一品、とかの描写があったと思う。今は引っ越して手元にないので生憎確認ができない。

この小説は以前このブログでも軽く触れた、いわゆる『日常の謎』ミステリで、珈琲店タレーランで起こる様々なちょっとした不思議・事件を、美星がコーヒーミルをコリコリ挽きながら解き明かしていく一話完結型の短編集。

かなりシリーズが続いていて、今調べたところ既刊8巻。僕は3巻を呼んで少し微妙だった(3巻はこれまでとは違い、バリスタ大会の会場を舞台にした続き物)ため、そこでリタイアしてしまったのだが、長く愛されているシリーズだし面白かったので、気になった方は是非。

これまで紹介した2作では、コーヒーはあくまでもその場限りで物語を彩るサブアイテムだったが、本作は舞台が喫茶店ということもあり、常にコーヒーがそばにある。

本筋の謎解きに絡んでくることも多く、また作者自身もコーヒー好きで、ところどころに豆知識なども挟まれてくるのが読んでいて飽きを感じさせなかった……と思う。正直、本筋のストーリーすらぼんやりとしか覚えていないので、さっきからたしかこんな感じだったよな、だけで書いてます。すんません。

思えば僕の中学後半のコーヒーブームも、これを読んだのがキッカケなところがあるかもしれない。

 

三つほど、『フィクションの珈琲』を紹介してきたが、やはりいつでもこういったものを見た時読んだ時に想像する幻想の珈琲は、美味い。

バカ舌あるあるだと思うが、僕はテレビとかネットとかで紹介されている料理を、「これ美味いんだろうな〜」と思って食いに行って、「まぁ…美味いか…こんなもんか…」って気持ちで帰ってくるという経験が多い。

コーヒーに対しても、もはやブラックで飲めなかった小学生の頃に抱いていた幻想はとっくの昔にかき消えて、今となってはコーヒーを飲んでも美味いと思うどころかわざわざ感想を持つようなことすら少なくなってしまったが、いつまで経っても『想像上の珈琲』は美味いままだ。

 

フィクションの珈琲の香り、味。いつか体験してみたい。一杯でウン千円とかする高級コーヒーを飲んだら味わえるだろうか。

たぶん「まぁ…美味いか…こんなもんか…」で終わりだろう。バカ舌が。こんな感受性してるから生きててもパチンコ以外何も楽しくないんだろうが。

 

ボーッと書き殴っていたら、意外とスラスラ3000文字書けた。今日のところはこの辺で終わろうと思う。

ではまた。

メダリストの悪口をいっぱい書いてやるぞって話

パチンコで負けたので、見たこともないのに嫌いな作品の悪口をいっぱい言っていきます。

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☝️このあとリーチ一回もかからず駆け抜け

 

今流行ってるメダリストというアニメが嫌いです。理由の一番大きい部分として、僕はスポ根ものやお仕事もののような、現実世界で『頑張る』話が大嫌いだからです。

頑張ってるの見るとダッサ、って思います。特に部活モノとか。お前そのスポーツ50とか過ぎてもやるつもりなん?何その熱量?もうこの先の人生二度と走れなくなってもいいとかそんなわけなくない?って思っちゃいます。

そういう系の作品ってだいたいキャラが遠くを見る目をして大ゴマで人生の教訓みたいな寒いこと言って、それに続けて大ゴマで他のキャラが無言で「……!」って効いちゃったみたいな寒いリアクションするじゃないですか。

漫画やアニメは面白いものを求めて見ているのであって、お前一人がそれ辞めてもだいたいの人は何も困らんよみたいな部活や仕事のちっちゃい事象ひとつ抜き取って、まるで全ての人の全ての物事に適用される世界の真理みたいに悟ったふうなことを言って視聴者や読者にも説教してやったったったわ、ってドヤ顔してるのがクソ腹立つんですよね。

スラムダンクという作品全体は好きなので例として出すのは心苦しいんですけど、「負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」みたいなやつ、しょうもないです。高校バスケの大会で敗退したごときで大きな財産になってるのなら、俺が高専で勉強についていけなくなって退学したのがバカデカ負債になってるのどう考えてもおかしいだろ。

結局のところ、スポ根ものとかお仕事ものって、スポーツやお仕事が大好きな精神異常者、あるいはリクルートとかマイナビに洗脳された狂信者たちが支持しているもので、そういう奴らはダイヤモンドオンラインの記事みてぇな『カッコつけた奴がそれっぽい短い言葉をズバッと言う』ものを見ると脳内麻薬がドバドバ出るように条件付けされてるんですよね。

だから「いや冷静に考えるとそうでもないだろ」みたいなことも、スポーツの舞台や仕事現場というステージの上で名言っぽくされた瞬間、ウオオオオオカッケェェェェとブチ上がって素通りしてしまうのです。

 

いつの間にかジャンル全体の悪口でけっこう書いてしまいました。

このままだと「頑張ってるヤツを見ると頑張ってない俺が責められている気になってしまって嫌だから嫌い」というカス以下の『本質』が見えてきてしまうので、ここからはちゃんとメダリストに絞って悪口を言っていきましょう。

 

まず、フィギュアスケートとかいう、オリンピックで日本人がメダル取れるからその期間だけ注目してるだけで本当はファンが一人もいないクソおもんないスポーツもどきを、たまたま裕福な家庭に生まれただけのガキが「私頑張ってます!私頑張ってます!私頑張ってます!努力!友情!勝利!」みたいなツラしてやってるのが不快で見ていられないです。

キャラデザもなんかだいぶ前に日清が出してた、ワンピースの学園パロの滑ってるCMみたいで気色悪いです。
こんな題材もクソ、キャラクターもクソ、キャラデザもクソ、売り方もクソ、ファンもクソ、糞糞づくめのスカトロ廃材アートみてぇなドブアニメが主題歌に米津玄師を起用しているのも最悪です。いきものがかりが100ワニとタイアップした時くらい失望しています。
主題歌MVが公開された時におもんないオタクたちが「米津がさァ!羽生結弦がさァ!」と、お前らみたいな何の才能もない消臭ビーズの逆の激臭チーズビーフボウル共が米津の友達気取りか?ってくらいおもんな大喜利を繰り返していたのも糞でした。

一番キモイのは、「ボカロPのハチが生声で歌った曲のMVに羽生結弦を起用するとか、10年前の自分に言っても信じてもらえないだろうな」みたいなやつ。

もうええってその「〇年前の自分に言っても信じてもらえない」構文。どいつもこいつも何か驚くニュースがあれば馬鹿の一つ覚えみたいに何年前何年前言いやがって。仮に現代にタイムマシンがあったとしてダチョウよりいくらかマシなくらいしか脳ミソ発達してないお前如きが使わせてもらえるわけないだろ。何番煎じかも分からんその構文、誰に教えてもらった?母親か?お前によく似たブサイクで脳ミソがダチョウくらいしかないママに教えてもらったのか?将来お前の子供はこんなにキモく馬鹿に育つよ、ってウン十年前の母親に言っても信じてもらえないだろうな。

先日のニンテンドーダイレクトといい、大谷翔平が記録を打ち立てるたびに騒ぐ奴らといい、お前らジャップは人の褌でしか国技ができないのか?自分ではコンテンツを何も発信していない何者でもない空っぽ人間のくせによくもまぁ恥ずかしげもなく「米津の作品解釈の解像度が〜」とか宣えるよな。

米津が「メダリストという作品のメッセージは、お前死ねということです」つったらお前は死ぬのか?米津を盾にしてないでテメーの口でテメーの頭で考えた解釈しゃべれや。
羽生結弦に関して喋ることはそんなないです。おもんないモンずっとやってる他人という点においては、ぷよテトやってるあめみやたいようと大体同じですね。

強いて言うなら、昔の大会で羽生がインタビューされた時に、「一面に出さないでくださーい!笑」っつったら翌日の一面は全紙イチローが飾ってたのが滑稽で好きです。

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メダリストの話に戻りますが、この下痢便をうす〜く伸ばして乾燥させて作ったようなただでさえ最悪の漫画の中で、さらに最も最悪なのが、『主人公の中に眠る秘めたる才能(笑)』だ。

このブログだけで何回俺に「もうええって」って書かせりゃ済むんだよ。もういいよ秘めたる才能(笑)。「腹減った〜」から始まるジャンプ主人公くらいもういいよ。頭悪いくせに軍師ぶってるなろう主人公くらいもういいよ。

メダリストを馬鹿にするためにWikipediaであらすじ読んででっかい溜め息出たわ。

「母親からは何もできない子の烙印を押され」

「司(たぶんコーチ?っぽい人)からの扱いが贔屓に思われ他の保護者たちから悪し様に言われ」……、

か〜〜〜〜ら〜〜〜〜のォ〜〜〜〜!?

「僅か2年の競技経験で4回転サルコウ」!

「更にジュニアグランプリ(JGP)への出場まで果たしたため、世間の評価が変わり天才少女だと持てはやされるようになる」!!

「いのりの中には、自身を氷の上にしか生きられない人間と語る夜鷹純と同じモノ(黒いオーラや鎖といったイメージの表現)が眠っており」!!!!!!!!!

えぐいえぐい。やば。(黒いオーラや鎖といったイメージの表現)?ペルソナでも出すのか?

ここまで来ると逆にマジで嬉しいかも。正式に馬鹿にできて。えぐい。マジか。(黒いオーラや鎖といったイメージの表現)?

(黒いオーラや鎖といったイメージの表現)!?

えぇ!?えぐいえぐい。あかんよ。

 

いや、なんか、じゃあプロモーションのやり方セコいやん。

なんかめっちゃ爽やかで、主人公がひたむきに頑張ってそうな感じ出しといて、実際フタ開けてみたら『コレ』です、 か。

努力、未来、A beautiful starじゃなく、才能です、   か。

自身を氷の上にしか生きられない人間と語る夜鷹純と同じモノ(黒いオーラや鎖といったイメージの表現)です、                                 か   。

お前らスポ根好きの馬鹿って、いつまで『無駄に長いみにくいアヒルの子』をありがたがって見続けてんの?

醜いアヒルかと思ったら実は白鳥の子でした!綺麗な白鳥になってその美貌でみんなを魅了しました!だけで済む話を、バスケとかサッカーとかフィギュアスケートとかフレーバーだけ変えて見続けてんの?

逃げ足だけが取り柄の気弱な男子がそれを『才能』として買われて最強アメフト選手になるアイシールド21とか、アキバ行くためにチャリで爆走しまくってたオタクがそれを自転車レースで『才能』として開花させる弱虫ペダルとか、ハリガネサービスとかMr.FULLSWINGとか、

『チケット』持ってるやつがその『チケット』を使うまでの話に、何をそんなに感動してんの?

もしくは感動してるフリしてんの?

 

お前らみたいな中学高校と運動部に入ってて練習の時に水を飲ませてもらえなかったから脳が退化してしまっているヤツは、おそらくこういう反論をするだろう。

「いや、才能ある奴だって、その才能を活かすために最大限努力してるだろ!」

と。

で?

で、何?

たいていどの漫画でも才能がある奴が主人公で、何人もいるライバルとかの中に突出した才能の無い奴がいる。

そういう初期値の低い奴が必死こいて血反吐はいて努力した成果を、同じくらい努力した初期値の高い奴が上から叩き潰して、でもこのスポーツに捧げてきたウン年間は無駄じゃなかったよね、いい出会いがあったよね、的なおためごかしで適当に丸く収めて、終わり。

こち亀の両津はシンデレラを「あれはシンデレラが美人だから成り立つ話」と評したように、努力が報われるスポ根ストーリーは「主人公が努力が報われるような下地のあるヤツだから成り立つ話」でしかない。

そこまで辿り着く過程に意味がある、ドラマがあるというのなら、んなもんスポーツに打ち込んでない何も頑張ってないヤツの学生生活にもドラマはあるわって話で。

と、ここで脳ミソに水分が足りていない脱水症状のプロテイン下痢便くんたちは、「何かに打ち込んでいる人間のドラマは、打ち込んでいるものがない人間のそれより深い」みたいなことを言うと思う。

いいや?

主人公が何か事件とかに巻き込まれて受け身で物語が展開していく話にだって、深い話、胸を打つドラマはごまんとある。

最近アニメやってて漫画も人気のサカモトデイズは、基本的に敵の殺し屋が攻めてくるまで受け身だし。

ガンダムのアムロもエヴァのシンジも、最初の頃はガンダム乗りたくないエヴァ乗りたくない、敵が、使徒が来るなら戦わなくちゃ…と受け身で、主体的に自分から『頑張る』ようになるのは後になってからだが、じゃあ『頑張って』いない間についてはお前ら的には何のドラマもない、価値のない区間って認識でよろしいか?

 

結局どいつもこいつも、アニメや漫画を見て評価する時ですら良い人ぶりたくて、『頑張る』ということを神格化しすぎているのだろう。

なろう系の作品はシンプルにノリが寒いことが多くて食わず嫌いしているのだが、なろう系が好きなヤツらは、『頑張る』を神格化しているヤツらよりかは100倍マシだと思う。強いチートスキルを持った主人公が弱くて醜悪な敵を蹴散らすサマが爽快だから、という正直な理由。

作品を評価する上での物差しを、「主人公がひたむきに努力する姿に心打たれ」「何度打ちのめされても頑張って立ち上がる主人公に涙がこぼれ」みたいな何億回と使い古されたテンプレートしか持ってないアホ連中。努力神話、頑張り神話から抜け出せずに、永遠に寒い感想を言い続けておもんない奴しかいない氷の上でツルツル滑り続けているといい。

 

以上です。

書きたいこと全部書けてスッキリしました。

皆さんも嫌いな作品を嫌いと言ってみてはいかがでしょうか。

え?コードギアスが嫌い?ガイジかよコイツ。みんな明日からコイツのこと無視しよな。うわっキッモ、エキスついたエキスついた!

ではまた。

悔しいことに禁煙効果はけっこうすごい。禁煙日記を書く、11日目【第3回】

タバコを吸ったことのない異常者の扁平足みたいな顔したブサイクたちは、タバコをやめられないと言っている喫煙者に、こんな風に思ったことがあるだろう。

「禁煙がそんな難しいワケなくね?」

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たしかに僕も実際禁煙始めるまでは余裕だと思っていた。

初回の禁煙日記ではめちゃくちゃ嘆いて喚き散らしていたが、あれは単に、もしかしたら僕は今後一生タバコを吸えないかもしれないという絶望感によるところが大きい。

これは実際にお医者さんのブログにも書いてあったのだが、禁煙をする上での心持ちとして、『最悪、また吸い始めてもいい』という考え方はアリなんだそうだ。

タバコを吸うのをやめる、という禁煙の目的から最も逸脱した考え方に思えるけど、ようは余裕が必要ということなんだろう。

筋トレやルーティンのように、毎日コツコツ実行することを継続するのは難しい。その点、禁煙という行為は、継続していたものをやめるだけなのだから簡単に思えるけど、だからこそ、一度禁煙に失敗してしまったら「俺はこんなカンタンなことすらできないのか」と自分に失望し、自分には禁煙はムリだから、と余計遠ざけてしまう結果に繋がる恐れもある。

だからこそ。禁煙は簡単であるからこそ、難しく向かい合いすぎるとシンドイ。簡単に、気軽にとらえて、ノホホンとやっていくのがベストなのかもしれない。それか、禁煙外来を利用して徹底的にお医者さんに管理してもらうか。

 

さて。

以上ここまでが、禁煙エアプの下痢雑魚ミッフィーのトートバッグ童貞野郎に向けた、何ッッッッッッッッッッの意味もない、『禁煙のフレーバーテキスト』である。

禁煙の難しさの本質はここから始まる。

 

禁煙をする上で障害となる、『離脱症状』というものをご存知だろうか?

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(↑これは『地獄少女』)

 

離脱症状。

習慣的にタバコを吸って、ニコチンやタールを摂取していた人間の体から、それら有害物質が抜けていく時に発生する症状である。

これ、マジでクソです。糞。クソクソウンコの子守唄。糞ェッカーズ。

症状にはいくつか種類があり、個人差があるのだが、僕はその中でも『寝付きが悪くなる』というデバフにここ数日苦しめられている。

眠れない夜。眠れない夜はタバコを吸うものなのに、タバコは今禁止されてる! えっ!? なんで!? 夜眠れなかったらタバコ吸うしかないじゃないですか、なんでタバコが吸えないんですか!? ていうか今そもそもタバコ吸ってないせいでこんな訳分からん症状が出てるんだから、タバコ吸わせてよ! おかしいよこんなの!!

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ママーーーーーーーーーーーーーー!!

 

僕は子供の頃から『眠れない』という状態がなんか分からんけどめちゃくちゃ怖かったのだが、大人になってから、眠れない夜はいつも大体タバコが共にあった。

ちょっとコンビニ行って、しょうもない買い食いして、タバコを吸って、数十分散歩して帰ってきたらゆっくり寝れたりして。

それが使えないのがマジで怖い。ストレスがすごい。

 

ただ、禁煙の辛さが日に日に込み上げてくるのと同時に、禁煙を続けるモチベーションもちょっと上がっている。

というのも。僕はアトピーで肌がクッソ汚いのだが、タバコをやめて一週間以上経った今、なんか肌の調子がすこぶる良いのだ。

僕のアトピー発症(アトピーって発症するもんなの?よく分からんけど)は高校2年、約8年前の時だったのだが、それから8年間、たぶん今が一番肌の調子が良い。普通に生活していて肌の表面に不快感を感じないのは久しぶりだ。

うっひょ〜〜!禁煙サイコー!

このままお肌ツヤツヤでモテモテになって、自分に自信を取り戻すぞ〜〜!

 

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そんなわけねぇじゃん!!!!!!!

 

逆転裁判プレイヤーならおそらく気付けただろう、今の僕の記述に潜んだ『ムジュン』。

そう、僕がアトピーになってめちゃくちゃ肌が荒れるようになったのは、高校2年の時。まだ、タバコを吸い始める前なのである。

タバコをやめたことで一時的に肌が良くなっていることは事実かもしれないが、根本の原因はいまだ治療法が確立されていないクソ厄介アトピー野郎なのだから、こんな良い状態はどうせ長く続かないのだ。

ていうか、他のところで健康になれている実感、いつもより快適になっている実感がない。なんでないんだよ。あれよ。よく言う『タバコやめたらメシがめちゃくちゃ美味いです!』みてーなの早く出せよクソボケ。嘘つき共がよ。

 

タバコ吸う前からの疾患が、タバコをやめたことで根治するわけがないんだから、こんな一時的に肌の調子が良くなってるくらいで俺にタバコをやめさせられると思わないでほしい。

マジ舐めんな。

ほんで全然『毎晩寝れない』という離脱症状と、メリットデメリットが釣り合ってないし。ふざけやがって。

 

と、まぁ、そんな感じで良い方にも悪い方にも振り回されつつ(主に悪い方)、相変わらず禁煙を継続しております。

また何か心境の変化があったり、後日再度病院に行って気管支炎が治ってからの経過を見てもらうことになってるので、それが終わったりしたら続きを書く。

ではまた。

 

【追記】

一人暮らしを始めることになりました。

後日、経緯とかいろいろ書くかも。

嫌すぎて書かないかも。

乞うご期待。

一筋の希望。禁煙日記を書く、4日目【第2回】

本日4/3は、前回4/1に受けた検査をもとに、再検査などを行う、【結果返し外来】に行ってきた。

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(↑これは、【赤い彗星の再来】)

 

また血圧測るとこから始めて、レントゲン撮ったり、聴診器当てたり。

 

んで、再度診察。

医師から告げられる、今度こそ正確な僕の病状……!!

 

医者「あれからタバコ吸ってないですか?」

ワイ「吸ってないです……」

医者「やりますねぇ!!

   あとお前気管支炎ですねぇ!!」

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気管支炎。

呼吸の通り道である気管支に、ウイルスが入り込むとか、アレルギー反応が起きるとかで炎症が起きてしまう病気……らしい。

(参照:https://www.minnanokaigo.com/guide/disease/difference-asthma-bronchitis/)

 

要するに、この頃花粉とかPM2.5とか、そういうので喉を痛めてたところに、タバコの有害物質が引き金となって気管支炎になっちゃった……みたいな感じらしい。

喘息や肺炎とはまた別。

まだ急性なのか慢性なのかは分からない(一週間後、薬を飲むなどして経過を見てまた病院に行き、その診察結果次第)のだが、これがもし急性だったなら。

 

今しんどいのを耐えきって治しきれば、もう、タバコ吸い放題である。

 

………………フゥーーーーーー…………。

 

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アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンンンアンアンアン!!!!!!!!!!!!!

やぁぁぁぁぁぁぁぁっ

っ

ッ

ッ

ッ

P

ぴぃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️(*^^)v(*^^)v(*^^)v(*^^)v(*^^)v(*^^)v(*^^)v(*^^)v(*^^)v✌️✌️✌️

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この大空に

翼を広げ

飛んで ゆきたいよ

ちんちんもぐら

オナニーやぐら

翼 はためかせ

 

 

 

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阿笠「イキスギィ!イクイク!ンアーッ!!枕がデカすぎるぞ哀くん!!」

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灰原「やめなさい博士。米花町では淫夢ごっこは恥ずかしいのよ」

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コナン「そうだぜ、博士……」

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坊主「米花町で恥ずかしいこと選手権を開催します。」

 

元太「あっ!!!!!!!『〇〇日後に正体を明かす有名活動者』がいなくなった今、日本で一番つまんねー奴だぞ!!!!!!!」

光彦「なんとか、法で、裁けないんですか!?」

歩美「ワシ悔しいですよ!!法で裁けない悪を打ち倒してこその少年探偵団やないんですか!!こんなドブ以下のタマも竿も無いようなクソダラの下劣を、ほんの少しでも、ひとつでも多く社会から駆除することだけが、ワシらが唯一少しは胸ェ張れる仕事やないですか!!シャバに認められんくても、任侠の価値はソコにあるんとちゃうんですか!!」

 

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コナン「Wash your denim every two days!

  (2日おきにデニムを洗濯してください)」

 

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坊主「パイプユニッシュハラスメント!!」

 

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【閑話休題】

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よかった~~~~~~~!!

マジで一生タバコ吸われへんと思った~~!!

まぁ多分タバコ吸うの自体そんなに推奨される感じじゃないやろうし、真正面から医者に「これ治ったらタバコ吸っていンすか?笑」とか聞いたらドクターチョップからのドクターエルボーからのドクターパラダイスロックで〇されてしまうと思うので、次回病院に行った時、禁煙にかこつけてそれとなく聞くことにするが。

ていうかたぶん同じように気管支炎にかかったことある兄貴が今バカスカ吸ってるから、99%大丈夫じゃないかなと思う。喉痛めてる時期はちゃんと控える、っていうのを徹底すれば。

 

というわけで!

おそらくまだあと1週間くらい禁煙期間は続くと思うが、それが空けたらもう酸素も酵素もいったん吸いません。もうそれは。はい。体の中の空気iQOSオンリーにしたらァよ。

ピロリ菌から乳酸菌までありとあらゆる体内の菌、良い菌も悪い菌も関係なくドクターマリオみてぇに全ッッッッッツツツツッッツツツツツツッッッッ部死滅させたッッッッッッツッッツツツッッツツツツッッッッッツツッッッッからな!!!!!!!

覚悟しろ!!

マジで!!!!!!!

覚悟の準備をしておいてくださいって言ってんの!!(ワザップ・堀江貴文・ジョルノ)

 

覚悟せい!!アクダイカーン!!!!!!!

 

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満月だけが知っている、今宵の勝負の行方!!

大地に倒れた戦士は、果たしてどちらか!?

 

次回、

『でも万が一慢性気管支炎だったらどうしよう』

お楽しみに!!