インメルマン・ダンス

主に嫌いな物や腹立つ物について書いていきます。

オリジナルの怖い話をAIに作ってもらおうって話

みんな~~!

最近『怖い話』、してる~~?

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ちなみにこちらはGoogleで『怖い話』で画像検索した時の様子である。一番左上に出てくるのがAVって大丈夫なのかこの国?稲川淳二とかに謝れよ。

まぁ若干季節外れの話題であることは分かっているのだが、突発的に思い付いたのと、思い付いたことをすぐネタにしないともうブログのネタがないのだ。許してほしい。許さない奴は自〇しろ。家族と一緒に。

 

さて本題に入るが、皆さん、「怖い話」を自分で披露したことはあるだろうか。

僕は一度だけ、小学校だったか中学校だったかの修学旅行の時に、バスの中で友達数人でそういう話をする流れになって、適当にネットで見たことのある2ch都市伝説みたいなやつをちょっとずつ改変して話したことがあるのだが。

僕もいっぱしの大学生。そろそろ汎用のものではなく自分だけの怖い話のひとつやふたつ持っていないと恥ずかしい年頃だ。大手企業には、面接で怖い話を披露させられるところもあるらしい。あと女性が結婚相手に求める条件として年収の次に重視されるのが怖い話の有無だとか。

しかし、怖い話あるあるの『親の知り合いのお坊さん』も『代々伝わる土地神の信仰を教えてくれるおばあちゃん』も僕にはいない。そもそもホラースポットはおろか、寺とか神社に行ったことすら数回しかない。

実体験で怖い話を語るのには無理がある。ならどうすればよいか。

怖い話を、作るしかないのである。

 

そうと決まったからには、まずは話し出しから決めなければなるまい。

聞く人に、「あっ、今から怖い話が始まるんだ」という適度な緊張感と興味を抱かせるような、フックとなり得る話し出しが望ましい。

しかしあまりにも突拍子もない入りでは、リアリティに欠ける。怪談話の怖さの本質は、「少し間違えば自分の身にも起こるかもしれない」というところにあるのだ。リアリティは大切。

さて、そういう考えのもとに、僕の『オリジナル怖い話』の話し出しを書いてみた。

 

「こないだイオン行った時にお化け見たんやけどさ」

 

あっ、もう無理だ。才能がないことが分かった。

まず怖い話で直接的に「お化け見た」とか絶対言わないし。せめて幽霊って言えよ。

イオンで幽霊見るわけないだろ。イオンで見られるのは犬が虐待されて「ワオン」って悲しそうな悲鳴をあげている様子だけだ。

 

さて、僕には怖い話を作る才能がないことが分かったのだが、それで諦める僕ではない。

怖い話を自分で作れないなら、AIに書いてもらえばい〜〜じゃん!

(これは、ラージャンです。)

 

というわけで、ネットから適当に『怖い話の出だし』だけを拾ってきた。

三年近く前、泉の広場のところで、ヘンな女がうろついていた。通勤の帰りによく見かけた。

こちらは、2ちゃんねるで有名な怪談、大阪梅田の地下にあった泉の広場を舞台とした『赤い女』の冒頭である。

 

これをAIにぶち込んでやるって次第。

さぁ、今回使うAIの登場だ〜〜!

 

そう、みんな大好き『AIのべりすと』である。

ニコニコ動画では近頃、ホモビデオで遊んでいるお兄ちゃんたちが、ホモビ男優のセリフなどをAIにぶち込んで楽しんでいる動画が散見される。もし仮に僕が製作者だったとしたら確実に訴えると思うので、製作者さんはマジで聖人だと思う。

 

はい、じゃあ入力画面に行って、さっきの『赤い女』の冒頭をペーストしてっと。

あと、これから怖い話をするってことをAIのべりすとに理解してもらうために、冒頭にちょっと付け加えておこう。設定は、地の文多めで。

 

それではさっそく行ってみよう。

『続きの文を書く』をクリックすると、AIによる話の続きが書き進められていくはずだ。

 

 

えっ!?

 

マジで「えっ!?」って声が出た。

何故かと言うと、『30代後半』、『派手な服の色』というのは、原拠である『赤い女』と同じなのである。

オイオイオイ。僕が入力したのは、これが怪談のような話であることと、泉の広場に変な女がいるという情報だけなんだが。カマシてきやがったなAIのべりすと。全然ビビってねーし。

とはいえ、ここまでは偶然かもしれないし、何せ『赤い女』は有名な都市伝説だ。AIもそこから学習しているのかもしれない。とりあえず続きを書いてもらおう。

ここからは、スクショに収まりきらなくなるため、AIのべりすとに出力してもらった文章をそのままここにコピペしていく。

 

最初は単なる好奇心から気に留めていたが、そのうちに気づいたことがある。この女はずっと同じ場所にいるのだ。地下鉄の駅を出ればすぐ目の前にある大きな公園だが、その中央付近に噴水がある。女はその噴水の縁に座っていたり、ベンチにもたれて空を見上げていたりしていた。そして、いつまで経ってもそこから動こうとしない。

最初はホームレスかと思ったのだが、それにしては様子がおかしい。なんというか……すごく目立つのだ。服装や髪形はもちろんのこと、顔立ちだってなかなかのものなのに、どうしてか存在感がない。そこら辺にいる通行人と同じようにしか見えないのだ。ただそこに座っているだけなのに、なぜか視界に入ってこない。

不思議には思ったものの、特に害はないだろうと放置することにした。だが、ある日を境にそれは変わった。

いつものように泉の広場を通り過ぎようとした時、妙なものを見た。女がいた場所から数メートル離れたところに、スーツ姿の男がいる。年齢は四十歳前後だろうか。男は何かを探すように周囲を見回している。

俺は思わず足を止めた。いったい何を探しているんだろう? まさかあの女のことじゃないよな……。そんなことを考えながら男の様子をうかがっていた時、ふっと違和感を覚えた。

男の顔に見覚えがあったからだ。どこで見たんだろうかと思い返してみて、すぐに思い出した。あの女と同じだ。顔が同じというわけではないけれど、雰囲気が似ている気がする。他人のそら似という言葉もあるけど、それだけでは説明できないような感じなのだ。

その時、男が急に走り出した。女のいた方に向かってまっすぐ駆けていく。俺は慌てて後を追った。

二人は噴水の前で向かい合っていた。男は女の両肩に手を置き、真剣な表情をしている。

どういうことだろうと思っているうちに、二人の唇が重なった。いわゆるキスシーンである。映画なんかでよく見る光景だけど、実際に目の当たりにするのは初めてだった。

 

きゅぴぽっ!?

 

マジで「きゅぴぽっ!?」って声が出た。いやマジで。

オイオイオイ!ジャンル変わってるじゃね〜〜か!

アタシ怖い話書いてって言ったよねぇ!? 何これ! 赤い女と知らん男がキスしてますけど! 恋愛小説かいちゃったねぇ!!

オイオイオイオイオイAIのべりすと!! オイオイオイオイオイオイオイオイオイ!!

人間様の意向を無視して自分の書きたいモン書いちゃったねぇ!! シンギュラリティ来ちゃってるねぇ!! 人工知能の未来は明るいねぇ!!!?!?!!?!???!?!?

 

どうやら、AIのべりすと君は怖い話なんかよりも恋愛小説が書きたいらしい。

とりあえず気の済むまでやらせてみよう。続きをご覧下さい。

 

正直言ってかなり驚いた。いきなりこんな場面に遭遇するとは思わなかったから。でも、もっと驚いたのは次の瞬間に起きた出来事だ。

女の姿が消えてしまったのだ。まるで煙みたいに一瞬にしてかき消えた。

呆然としながら視線を上げると、そこには誰もいなかった。さっきまで確かに存在していたはずの男の姿がなくなっている。代わりに、女の立っていた位置に別の人物が立っていた。

それは俺自身だった。

 

ぷももえんぐえげぎぎおんもえちょっちょちゃっさっ!?

 

マジで「ぷももえんぐえげぎぎおんもえちょっちょちゃっさっ!?」って声が出た。ホンマやて。

これはなんということだろう。赤い女の冒頭を書き込んでAIに怖い話を書かせたら、赤い女が消えてしまった。

女が消えた後に残ったのは、見知らぬ男と、語り手である男のキスシーン。

なんだこれは……たまげたなぁ……。

どうやら、ホモのおもちゃにされすぎて、AIのべりすと君もそういう展開が好きになってしまったと。そういう事らしいッス。

インターネットのおふざけがAIをホモにしてしまうとは。これが令和最新版の『怖い話』ということか。たしかに、幽霊や怪奇現象とは違った種類だが、負けず劣らずの恐怖体験だ。

就活で面接官に「怪談はお持ちですか?」と聞かれたら、これを語っておけばまず間違いはないだろう。なんという怪作を生み出してくれたのだ、AIのべりすと……。

 

とりあえずデータを残しておけば続きは書けるので、もし気が向いたら、というか試しに『続きを書く』を押してみて面白いのが出てきたら、また記事にしてみたいと思う。

あと最後に。

(AIのべりすとをホモのおもちゃに)してはいけない(戒め)。

 

ではまた。